ヒポクラテスの誓い/M8089-98 | myojiの日記~書くも恥ずかし

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昔ライター、今中古屋のおっさんが自分の好きなことを勝手に書いていくブログです。いい年こいてって思われれば本望です。

ネタバレ御免の勝手で偏った感想を基本敬称略で。

2016年のWOWOW連続ドラマW(全5回)。アマプラで視聴。中山七里原作。

原作を読んでいなかったら、医療サスペンスドラマとしてそれなりに面白さを感じたと思う。が、原作を読んで中山ワールドにハマっている自分には、原作レイプされた感が強くて、最終盤には怒りすら込み上げてきた。

登場人物のキャラやストーリーを改変(改悪)したせいで、中山ワールドが破壊されてしまった。真琴は正義感強すぎの暴走女医になってるし、光崎はサイコパスじゃなくなっているし、古手川は屈折してないし、渡瀬は権力に弱い中間管理職だし...ストーリーも途中までは原作に沿ってはいるが、原作にはいなかった梶原医師をキーマンにしたり、光崎と津久場の因縁を膨らませたり、キャシー代わりの樫山をまともな人間にしたり、沙雪を死なせなかったり、ラストで真琴に赤面するほどクサいパフォーマンスさせるし...おかげで原作にあったはずのハードボイルドさが薄まって、温いサスペンスになってしまった。だいたい、苦悩する光崎なんて光崎ではない。

キャスティングも俳優陣には悪いが、自分には...北川景子は凛々しすぎだし、柴田恭兵が演じたことで光崎のキャラが全くの別物に...まだ光崎→古谷一行、津久場→柴田の方が自分のイメージには近かったのに...。

というわけで、原作未読なら甘めの3点ほどだが、原作を読んで中山ワールドにハマってしまっている以上、せいぜい2点というところか。続編が制作されなくてよかった(苦笑)。