八つ墓村/M8027-36 | myojiの日記~書くも恥ずかし

myojiの日記~書くも恥ずかし

昔ライター、今中古屋のおっさんが自分の好きなことを勝手に書いていくブログです。いい年こいてって思われれば本望です。

ネタバレ御免の勝手で偏った感想を基本敬称略で。

1996年東宝版。金田一耕助は豊川悦司。監督は市川崑。NHKBSで視聴。

どうしても1977年の松竹版(金田一は渥美清)と比べてしまった。松竹版のホラーテイストが印象的過ぎて、あっさりというか薄味というか横溝作品に不可欠なドロドロ感に欠けるというのが率直な印象。美也子の犯行動機も弱い気がするし、金田一にも実は出来る感が乏しいし。わざわざ映画にしなくても、2時間のスペシャルドラマで十分。

それは脚本&演出のせいということもあるのだろうが、個人的にはキャスティングが大きな要因になっていると思う。渥美清>トヨエツ、山崎努>岸部一徳、小川真由美>浅野ゆう子供、山本陽子>萬田久子、ショーケン>高橋和也...と個人的な好みも混じっているが、こういう風になってしまう。松竹版と互角またはそれ以上だったのは、小梅小竹姉妹と等々力警部と郵便局の親父ぐらいか。

というわけで、5点満点で2.5点。松竹版はもちろん、NHKドラマ版(金田一は吉岡秀隆)よりも低評価。ちなみに、石坂浩二が金田一だったら、どんな八つ墓村になっていただろうか?