受験勉強の思い出58/M7991-115というわけで、少し遠回りはしたが、何とか第一志望の大学に合格することができた。京都の下宿を引き払って実家に戻り、大学生活の準備をして上京するまで十日もなかったはずだが、その間は夢心地だったと思う。これから始まる新しい生活には、何の不安もなくて、もう期待というか楽しみしかなかった。入学式当日は日差しが眩しいほどの晴天。息子の晴れ姿を見るために上京した両親と、式が終わってからトンカツを食べたことを覚えている。