年を越しても続く。浪人編である。
というわけで、まったく望んでいなかった京都での浪人生活が決定してしまったわけだが、今思うと、意外なほど平静を保っていたような気がする。
気分が晴れることはなかったが、落ち込んで何もする気も起らないということはなかったし、出発まで淡々と過ごしていたと思う。
まあ、事情が事情だけに、生まれて初めて実家を出て新しい土地、新しい環境での下宿生活が楽しみ....とは思えなかったが(笑)。
出発前に、浪人生活への気分を盛り上げようと、あの頃の自分のバイブルだった「竜馬がゆく」を読み返したことを覚えている。