私は普段テレビを全然見ない(家にテレビはありますが、全く見ないもので、もう電源コードすらも繋いでいない)のですが。
先日、友人宅へ行ったら、テレビで安倍晴明の番組をやっていまして、面白く拝見しました。

占いなどというと、根拠なく怪しいと嫌悪感を感じる方も多いようですが、こうした番組で、そういう方にも、占いの歴史や古典としての位置付けなどを認識していただけるとよいかもしれませんね。


安倍晴明で有名な「陰陽師」は、呪術を使い怨霊退治をするおどろおどろしい?イメージが強いかと思われますが、そもそもは天体観測を行い、暦を作り、占星術を研究していた国家機関。
明治の初期頃まで、天皇や幕府の側近として、常に政治権力の保護に一役買っていた、国家的な影の参謀、助言者であり相談役でした。

古来、日蝕月蝕の時には、皇帝や権力に政変の暗示があるもので、長く中国でも、こうした星読み師たちの助言は重用されてきました。

イギリス王室などは、王室行事の日取りや王室の大切な事柄を、今も占星術師の助言に拠っていますし、ルーマニアなどでは国家資格としての占術師があります。米国も50年前にジョージア州などで認可制が導入されたりしました。レーガン大統領の影のアドバイザーと言われた、占星術師ジョーン・ギグリーの存在も有名です。


国家元首が、占いで全てを決めていたらオオゴトですが(笑)

才覚のある経営者の方などは、占いなども積極的に、判断材料の一つとして使われています。


テクノロジーや合理性、理屈や理論などで埋められないもの、そして説明できない不思議も、この世界には多くあり。
時代は変わっても、人の「心」というものも、そうそう変わるものではありません。
コロナ禍で、占いやスピリチュアルな情報などへの需要は爆発的に増え、とても人気のようです。

「不思議」とつながり、人々の不安を沈め、未来を読んでいた陰陽師に変わるものを、現代の混乱の世相もまた、求めるているのかもしれません。




私自身も微力ながら、いつも気持ちは、「ご依頼者様の影の参謀・助言者・相談役」のつもりで、セッションをさせていただいています。

本音で話しずらい損得の問題、秘密のお悩み。時に、懺悔のようなお話をお伺いすることもありますが、どのような状況であれ、孤独を和らげ、何かしらの打開策を提案しております。

 

これからの時代の占星術や占いは、国家や一部の権力者を守るためではなく、巷の個人それぞれのポテンシャルを高め、ご自分の直感力で生き抜いていくためにこそ使われるべきですね。

何よりも、自分。

ご自分を知り、ご自分を整えて、その方らしい人生を、悠々と生きていっていただくためのお手伝いです。

 

 

 

テレビもたまに見ると、楽しいものですね(笑)