西洋占星術では月は、プライベートや素(巣)の自分、幼少期から培われた情動のあり方(自分の環境・周囲とのかかわり方)、習慣、癖、個人の基本的欲求、生活のパターン、無意識、インナーチャイルドとして見ます。

月は長年交流のある関係でも、実際に一緒に暮らすなどしないと見えてこない、他人にはあまり体感できないその人らしさですので、自分自身でも無自覚である場合もあります。

太陽星座を生きることが生命を輝かせる今世の目的意識ではありますが、自己受容のスタートが月であるとも言えるので、この月の欲求を満たすことは大切かもしれません。


日頃のメンタルの安定や、生活・仕事に充実して取り組めるように、自分の月の満たし方、癒し方を、自分なりに工夫していくことも重要です。ご家族や日頃頻繁に顔を合わせる方などとの相性で、自分の月が日常的に消耗しすぎていると感じるような方は、自分の月は自分で大切にケアしましょう。


12星座の月別に私からのエールを書きました。



牡羊座 自分の中に生まれた炎を絶やさない。自分の情熱が行動になったとき、それが松明となって必ず周囲を照らすと信じ続けること。やらずに後悔よりも、やってOK。素直に人に頼ること。

牡牛座 五感の至福を人々に教える使命を持つと知ること。まずは自分の感性を守りきること。快不快に忠実になること。暮らしを楽しむこと。

双子座 知る喜び、伝える喜びに忠実であること。子供のように好奇心のまま動いて、なんでもやってみる。疲れたら小休止、自分のリズムをつくること。

蟹座 愛する人がいなければ世界はないに等しい。自分の愛情を上手に表現すること。守ることだけでなく、大切に守られている感覚を自分の中に育てること。

獅子座 愛される自分を愛すること。たくさんの愛を受け取り、愛されることの喜びをしっかりと表現すること。そして愛すること。自分の笑顔が周囲への最大のギフトであると知ること。

乙女座 自分の居場所や自分の状況を整えることが大切。忠実な対応力だけで愛されているわけではないことを知ること。分析力を優しい言葉で伝えること。

天秤座 和をもって良しとする喜びの中でも、遠慮せず自分のあり方に素直になること。自分も尊重してもらうこと。審美眼を満足させること。

蠍座 心の深い欲求を満たす非日常の喜びを追求すること。愛による変容を恐れないこと。執着をもって取り組める自分の世界を持つこと。手放せる強さを自覚すること。

射手座 思いのままに行動できる時間を持つこと。理想を失わないこと。心の赴くままに思索や想像力を広げていくこと。刺激を持つこと。

山羊座 ありのままの自分に価値があると信じること。努力や我慢が報われると考えるのをやめること。リラックスする時間を大事にすること。頑張っている自分を褒めること。

水瓶座 孤独を楽しむこと。ありのままの自分を表現すること。ありのままの自分で愛し愛されることを知ること。変わることや人と繋がる喜びを恐れないこと。

魚座 自分のファンタジーに生きること。純粋な想いや透明な時間を守ること。愛に溺れるのも流されるのもまたよし、と思うこと。安心できるお守りを持つこと。よく眠ること。


個人鑑定では、それぞれの月の状態を見て、自分にあった満たし方や癒し方も検証していきます。
月星座はきちんとケアできる(満たされる)と気にならなくなっていき、太陽の個性のほうが強くなっていくという印象も受けます。

*個人の出生図では、アングルやハウスの位置、太陽や他の天体とのアスペクト、度数などによって、それぞれ読み方は異なります。詳しくは個人セッションで。