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夫は、お茶と、ラジオがないと、いられない人だ。

 

 

私は、音楽を仕事にしてやってきたけれど、

彼ほどには音楽を、自分から聞こうとしない。

 

聞きながら、何か別のことが出来ないの。

 

「聴いちゃう」のね、それで、疲れてしまうの。

 

頭の中に「楽譜」が出来ていって、

疲れる、というのもある。

 

 

夫は勉強しながらも、

ず~~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~っと、ラジオ。

 

よく、勉強できるなと思う。

 

 

旅行に行く時も、必ず、短波、中波、FMが受信できる、

ポータブルを持っている。

 

旅行先に着いて、かばんからまず最初に出てくるのは、

ラジオとお茶セット。簡易式湯沸かし器やマグカップ、

そして数種類のティーバックとミルクである。

 

これらは、絶対、だ。

 

そしてラジオをつけて地元のラジオ局数の確認と音楽に耳を傾ける。

 

サウジから他の中東の国へ、旅する時も、

ヨーロッパに行く時も、

シリア国内旅行でも、

イギリス国内移動でも。

 

ロンドンはラジオのスジが違うらしい。

局数が多いのだ。

 

 

ダーラムで、一日中、かけている局は、

Classic FM

 

深夜12時から、2時間だけ、

この局は、Jazz FM となる。

 

 

彼は、勉強机、その横で私はこの記録やら、

お菓子やら、夜食やら、お茶やら、

をやりながら、ジャズの時間をしばし。

 

 

そうすると、やはり落ち着いて「聴きながすことが出来る」のだ、

ジャズだとね。

 

トランペットものだと、すこしうるさい時がある。

 

耳がそちらに行ってしまう。

 

クラシックの時も、オペラになると、

少しうるさく感じるときがある。

 

私の「受信」のタイミングが、悪いだけだけれど。

 

 

いくら、インターネットで世界各国のラジオ番組までをも、

受信できるようになっていても、

やはり、「ラジオのチューニングをあわせて」、

ラジオから、聴きたい。

 

と思う。

 

それは、ラジオ人間でない私も、そう。

 

ある意味、アナログです。

 

 

先日、iPodを買ったのに、

全然、まったく、完全に、使ってない。

使用時はいつも充電から始まる。

 

iPodよりTea Potを買ってあげたほうが良かった模様。

 

小さな、ラジオを持って、出かけるんだ。

 

 

なにしろ、今でも、カセットテープ愛好家でもあるし。

 

見つけられないでしょ、今、カセットテープ。

 

買おうとしたら、簡単にはなかったもの。

 

ふふふふ。

 

ラジオから、テープに録音したりするんです。

 

30年くらい前からしていたこと、です。

 

今もなお健在。

 

 

 

今、かかっている曲は、

What a wonderful world のピアノ演奏。

 

 

iPodになっても、ネットの世界があっても、

ラジオがここにある限りの、

What a wonderful world です。

 

 

Wonderful world と言えば、

 

 

来月3歳になる息子は、部屋でシャボン玉をやると、

 

絨毯に消えていくシャボン玉を見て、

 

ばぼー、おーち、

 

といって、シャボン玉が、床の下へ消えて入っていくと想像する。

 

 

その様子を、そのように見てみると、

なるほど、シャボン玉が、床に入っていくように見える。

 

ぱちん、と消えているわけではなく、

すーっと、床に入っていなくなる。

 

 

たくさん、たくさん、シャボン玉が、

床の下のおうちへ消えて行く。

 

きゃー、とか、わーい、とか、いいながら、

にぎやかに消えていく光景の向こう側にいる息子を見て、

ものの見方の多様性をあらためて教えられる、

うちの What a wonderful world である。

 

 

 

2008.7.18 9:30