2017年。
今年は本厄。という年だけあって、なかなか大変な年でした。
昨年夏に、精神面で体調を崩し。それからの2017年は、脳も体も全体回復を感じられないままのオーディション生活。ようやくしてオファーをもらったオレゴン州のコーラスラインは、舞台自体がキャンセル。それでも、Siren's Denのオフブロードウェイデビューや、Romance of Western Chamber出演で、アジア系アメリカ人俳優コミュニティーとの深い関わりを築けたこと。
夢であったバイヨークリー演出のコーラスラインのオーディション。ファイナルまで残り認めてもらったこと。そして、挫折。現実。叱咤激励。
11年ぶりのガーフィールドクリスマスツアー。信頼からの裏切り。不安。そして再び入院。。
メディアに取り上げていただく機会なんかもあり、有り難い反面、それに対して自分が先に進めていないという自分に対しての焦りとフラストレーション。トラウマ。ストレス。いろんなものが何層にもなってたたみかけてきて、結果自分で自分を苦しめて自滅。
なんてこった。
世話ねーな。
なんだかんだバタバタと過ぎ去った1年でした。
けどそんな2017年も終わりです。さよならバイバイです。
12月。
入院中に、薬中の人、アル中の人、セクハラ犯罪者、帰還兵、発達障害。PTSDに苦しむいろんな方と話す機会がありました。それは、それは、素晴らしい時間であったとは言えない日々でしたが、いろんな人の話を聞く中で、自分自身を見つめ直すいい時間を持つことができました。
今まで、先のこと先のことで、来週のこと、来年のこと、5年後、10年後のことばっか考えながら毎日生活してましたが、昨日のこと、去年のこと、5年前、10年前のことって、振り返る機会が持てました。
そしたらなんだか、忘れてたことばっかりで、好きだった人の名前なんかも思い出しにくくなったりしてて。。怖いですね。人間の記憶って。
自分自身の歴史を深く探っていく中で、自分のストレス、自身の問題、仕事、対人関係、家族についてなど、認識する機会が持てました。日常では、なかなか気づけなかったことでした。向き合おうとしていなかったことなのかもしれません。
そのおかげで、今は頭もスッキリしてるし、なんだか生まれ変わったような気持ちで、2018年を迎えられる。また頑張っていける。そう思ってます。
2018年。5月でちょうどNY丸5年になります。
劇団四季で過ごした期間と同じになってしまいそうです。
この5年。いろんなことがありました。何にも知らずに飛び込んで、いろんな壁にぶち当たって、学んで、大統領も変わって、なんだかいろんなことが一層敏感になって、人種差別も受けて、落ち込んだり、病気したり。
それでもやっぱり、あと5年。
やっぱりやりたいこの気持ちは変わらないんだな。
いいとこまで来てる気もする。
毎年そんなことを言ってるような気もする。
それでも、まだやらなければならないことがあるような気がする。
今だからこそできることがあるような気がする。
それに、気がする。だけでは終わらせてはならない。
うん。
また新しい気持ちで、誠心誠意。生きていきたい。
私は私。
撫佐仁美。
日本人として、日本人のアイデンテティーを持ち、日本人として誇りを持ち、それでもここ、アメリカ、ニューヨークで、俳優として戦いたい。
結果はどうついてくるかわからないよ。
正直、そこは自分で左右できないことだってあるからね。
それでも、自分は自分を信じて、一生懸命やれること、やっていくしかないよね。
五体満足のこの体に感謝して、生あることに感謝して。
2017年。全ての出会いと学びに感謝。
2018年はより良い年になりますように。
皆さまにとって素敵な年になりますように。。
Wishing you all the best,
LOVE.
Musa Hitomi