ヤクルトは売上の2割が自分の収入となるシステムだ。ある日の売上を思いだすと、その日の私の稼いだ金額は、時給にすると250円弱…子供のお駄賃みたいな金額だ。お客様は気まぐれだから、急にいらないと言ってみたり、何度行っても留守だったりして、売れ行きが予想を大幅に下回ることもある。
また、私が担当に入る前に開拓をした場所でも、サンプルはもらうけど、その後の訪問はお断りというお宅も多い。
研修中にマネージャーと一緒に回っていた時は買ってくれていたお客様も、言うなれば『 御祝儀買い』とでも表現しようか、折角だから数回は買ってあげたけど、もういらないわというお宅もある。
だから常に新規開拓をし続けなければならないのだ。お客様は減るもので、そのままにしていたらお金にならない。完全歩合の厳しい現実だ。

話は変わるが、先日、同じセンターのYLさんが仕事中事故にあった。聞きかじった話によればどうやら首と腰を捻挫してしまったらしい。
事故対応に追われるマネージャーの元に、その日、リーダーと呼ばれる人がやって来た。
リ『 ○○さんは?どんな感じ?』
マ『 首と腰の捻挫みたいですね~。明日も出勤は無理だと思いますよ。』
リ『 だってもうちょっとで支社の賞(詳しくはわからないが、売上や実績で評価され、それぞれ一定の基準をクリアするといろいろな賞がある)にとどくんじゃなかったっけ?』
マ『 はい…。』
リ『 大丈夫だから出ておいでって言ってみたら?』
マ『 いや~…(苦笑)それ程のケガではないにしろ、捻挫してる状態でバイク運転してシッパー持ってって出来るかどうか…。』
リ『 あっそう…じゃあ賞はとれないね~。』

私はすぐ近くで事務作業をしていたが、この会話には寒気がした。
ケガの心配よりその人が賞をとれるかどうかにしか関心が無いリーダー。その人が賞をとれば、リーダーにとってもマネージャーにとってもプラスになるからだろう。しかしあからさま過ぎやしないか。
その人は結局2週間休む事になったようだ。