長男は料理が好きで、今では弟の分も朝食を作ったり、シンプルなメニューやお菓子作りを自主的にしています。


 料理好きになるスイッチを押せたらいいなとは早い段階で思っていました。


 算数で単位が苦手だったので、ものの計量で自然と感覚を身につけて欲しかったのがひとつ。

あと一つは、、、私が料理苦手だから(泣)。これに関しては親の背中を見せて育てられないなと思い、違う方法をとるしかなかった。


 そんな時、とても素晴らしい本に出会ったのです。山本ゆりさんの、カフェごはんというレシピ本なのですが、なんとレンチンを駆使して火を使わず様々な料理が出来るというのです!麻婆豆腐とかパスタとか、嘘でしょ?と思うような定番のメニューが沢山載っていました。

 

 「果たして本当に美味しいのだろうか?」

「試してみよう!」「火を使わないから危なくないし、子供達と実験感覚でやってみようか」という気持ちから、


 「ねえねえ、ここに書いてあるレシピ、全部電子レンジで出来るんやって!凄くない?」と長男に見せて声を掛けてみました。


 すると、目をキラキラさせて「本当に?僕にも作れるかなあ?」と長男が興味を示したのです。


 「母ちゃんと一緒に実験してみようよ!」

そして料理スタート。子供用の包丁で切りやすいものは既に切ることは挑戦を始めていましたが、

まずはあまり包丁を使わない麻婆豆腐から。


 声かけはしましたが、ほぼ1人で作業を行った長男。出来上がった麻婆豆腐は、、、超美味!!


 もう、市販の素すら買わなくていいかも(笑)


 夕食に出して、長男が作ったんだよと主人に食べてもらったら、いつも辛口な主人が、


 「俺が作ったやつより上手いやん!俺もっと手間暇かけてるのに...このレシピ凄いな。」


 と、大絶賛したのです。普段あまり褒められない父親に褒められて、きっと長男も嬉しかったと思います。この日をきっかけに、他にもこの本から料理を作り始めました。


 切るのに補助が必要な食材だけは私が切り、あとは長男が本を見て作りました。


 そうこうしているうちに、料理自体が好きになっていった事と、シンプルに食欲が旺盛になり自分が食べたいものを作りたいと思うようになった事が相まって、今や我が家の頼もしいシェフになりました。Taste made Japanという動画も見つけてきてハマり、真似して色々作っていたり、グルメ漫画やドラマも大好きな子になりました。


 1年ぐらい親の安全監督をした上で、包丁や火をつかう料理も任せられるようになり、最近は材料と調味料を準備しておけば晩御飯の炒め物は私が不在でも家族分作ってくれますし、白ご飯を鍋でたくこともできます。


 ちなみに米に関しては、炊飯器があった頃は、無洗米にして、①測る②水を入れる③スイッチを押す これだけをまずトライしてもらっていました。


 ところが親戚から沢山頂いたお米が無洗米ではなかったので、100均の米とぎ棒を買って、子供がといでもお米がこぼれないように洗えるように工夫しました。


 そしてある日ついに、炊飯器が壊れるという悲劇が(泣)。

   嫁入り時に買ったお米専用鍋があったので引っ張り出して来て、その頃から鍋で炊き始めました。最初は私が炊いていたのですが、長男もやってみようかと言うので、やり方を伝え、今ではすっかり鍋でお米が炊けるように。炊飯器で炊くプロセスがなければ、いきなり鍋で米炊きはハードルが高かったかもしれませんが、鍋でもお米が炊けるんだ、という好奇心もあったかもしれません。


 「中学生男子で鍋でご飯炊けるって、結構珍しいよ?自慢できるかもよ!」と言うと嬉しそうにしていました(^^)。


 最近は長男が塾で忙しくなり、夕食を私が準備するパターンに戻っていますが、週末や、作りたいレシピを見つけた時は、楽しんで作っています。そして山本ゆりさんのレシピには私も日々助けられています。簡単、安い、美味しい、手数が少ない。タイパコスパ共に良く、大助かりです!