2022年1月24日(月)

晴れ時々曇り午後3時30分、

今朝はこのところには珍しく、地面に霜が降りていなかった。

風はあるものの昨日の寒さはない。

昨日は、新曲3曲をレコーディングした。

 

51年前、今日のことを誰が想像しただろうか。

自分でさえも予想すらしていなかったから、

まして他の人は夢にも思わないのではと。

 

1971年1月23日、あの日の前日、

すっかり部屋の荷物をまとめ

殆どベッドしかない殺風景な部屋で最後の夜を過ごした。

住んでいたのは目黒区青葉台、目黒川河畔にある

「目黒ハイツ」最上階の三角形のワンルーム。

 

1971年1月24日、快晴。

朝は流石に眠りが浅く、早朝から起き出し

今夜武道館での公演後ただちに帰京する最後の準備をし、

引っ越しのトラックの到着を待ったように記憶している。

その後、武道館へはどのように行ったのか覚えていない。

武道館ではサウンドチェックを済ませた。

 

思えば、1966年7月1日この武道館に初めて入った日、

ザ・ビートルズの東京公演を見た場所、そのホールの大きさに圧倒された。

あのころは東京のザ・タイガースではなく、

大阪のザ・ファニーズとして鑑賞していた。

 

1968年にザ・タイガースとしてメンバーは初めて武道館の舞台に立った。

その折もやはり大きなホールだと感じたが、

1971年1月、僕にはホールが酷く小さく思えた。

 

いざ演奏が始まった時、何時なく緊張のあまり余計な力が入ったが、

普段の自分でない比較的冷静な自分に驚いた。

 

公演を終え、有楽町、山手線のガード下のちゃんこ料理屋で

ザ・タイガースの仲間と完全に決別して、

待たせてあったトラックに飛び乗った。

 

あれから51年の歳月が流れた。

それぞれの月日をそれぞれが過ごして来た。

今はこれでよかったのだと思える。

これからもそのように思って生きていたい。

どうぞ皆様も。

                     

           2022年1月24日

                  ひとみみのる記