この世に生まれて
若干 半世紀
誰でも
生まれて最初に関わる人は
お母さん

助産師さんやお医者さん
看護師さんそして
お父さんや兄弟など家族

1日、いちにちと
関わる人が増えて
半世紀も経つと
覚えていない人もたくさんいる

出会いがあって別れがくる

私が
社会人になって
すぐに大人だったわけではない
子どものまんまな私を
家族でない周りの大人が
親切にも不親切にも
育ててくれた

お兄さんのような
会社の先輩だった
不思議な不思議な人だった
ヤンチャなような
でも真面目なような
見た目は不良っぽいけど
子どものまんまな私に
名前でよんで
他の人と分け隔てなく
怒りもしないで
居てくれた

不思議な人
金の羽衣のような物が
いつも見えた

野菜が嫌いで
お好み焼きをキャベツ抜きで
注文するんだよって
夫から聞いて
なんだそれーって
笑った

今日突然
虹の橋を渡られたと
知らせがあった

不思議な人だった

金のハゴロモだけを
残して 行ってしまった

また会いたいな