そして…そして…動揺してお写真も撮り忘れましたが、私が初舞台の時にお付きをさせていただいておりました梢真奈美さんと妹さんにもお逢いして…心と車にたくさんのガソリンを蓄え…子供達と、いざ御巣鷹山へ
ほとんど眠らず、ドライブインで、飲み食いしながら…
ちょこちょこ観光しつつ、
ちょっとホラーっぽい不二洞にも行き
公園で遊びつつ
御巣鷹山の麓のやまびこ荘へ
事故前日の11日は、灯籠を流します。
当日は、6時に宿舎を出て、いよいよ慰霊登山です。
私はその後、全国で初めて公立高校にできた演劇科というところに入学し、そのお陰で宝塚音楽学校合格時に取材を受け…その時に、北原遥子さんに憧れて…という記事になり…その記事とともに、お母様にお手紙を書いたのがきっかけでした。
私は兄を亡くし、北原さんのご一家はお兄様が妹である北原遥子さんこと吉田由美子さんを亡くされ…ちょうどうちと反対の形で家族を奪われた…
その頃の私は兄が亡くなって、全てが終わってしまったような両親を理解することができず…兄がいなくても、私はまだ生きてる！なのに、何故？と、今なら当たり前に分かることに、反感を持ち、どこかで、両親を恨んでいるような気さえしていました。その罪滅ぼしの意味もあったのかもしれません。何か、私で、できることは…と手紙を書いたのでした。
それから…私が在団中には、必ず東京公演を見にきてくださり、一緒に旅したり…子供達が生まれてからも、横浜のおじいちゃん、おばあちゃん♥️と、途切れず交流させていただき…一昨年、ひさがやっと1人で登れるかな…と判断し、子供達も一緒に慰霊登山に
お父さんは天に召され、お義姉さんはこの写真にはいらっしゃいませんが…私にとって、子供達にとって大切な家族で…
北原遥子さんが亡くならなければ、こんなに深くお付き合いすることもなかったのかもしれませんが…
地上に降り立った女神様のような…生まれて初めて憧れた人が…何故こんな事故に？というだけでなく、最愛の家族が、行ってきます💕と家を出てそのまま帰らなくなったら…と、母としての気持ちがわかるようになった今…何度訪れても、何度その現実に触れても、やはり、涙が止まらず…嬉しくも辛い登山なのでした。