1.

この人は、いったい何をしているかと言うと

雲の上で虹を織っているのですね。


「 あ~、今日の虹も素敵な虹になりそう・・。

あと、ひと頑張りね。」

と、言っていますね。



あんまり頑張りすぎると、疲れますよ。

休み休みして下さいよ。


そうそう!

この人の名前はヴェガと言います。


 

 

2.

やぁ、ヴェガ!久し振り。

向こうの川岸に糸が流れ着いていたから

持ってきたよ。


相変わらず、働き者だね。



あら、アルタイル。

もう、貴方が来る季節なのね。


 

 

3.

久し振りのデートでしょ。

ここは任せて、遊んでおいでよ。



ありがとう。

デネブ



 

 

4.

沢山の虹だね。


これを全部、君が織ったの?


これは、皆んなの夢・・


夢の数だけ虹を織るの。


 

 

5.

わっ!
虹ってツルツルしてるんだね。


アルタイル!


 

 

6.

ヴェガとアルタイルが、滑り降りた所

そこは、遊園地でした。



近くにいた女の子は、びっくり!

「 私も、虹に乗りたい! 」

なんて、言っています。



これは、アトラクションでは ありませんよ。

 

 

7.

「 それじゃあ、一緒に遊びましょうよ。」

「 地上って、楽しい所だね。」

ここは、確かに地上ですが・・。


ここが

地上では、ありません。


 

 

8.

「 今日は ありがとう。楽しかったわ!

もし、貴方に夢があれば

七色の糸に託してね。

私は、それで虹を織るから・・。」



「 私の糸は、こんがらがって

まだ、夢とは言えないの。」


 

 

9.


貴方の夢を織り上げて

虹を空に掛けましょう。

 

 

10.

あの子の夢を 織りましょう。

絡んだ糸も織り込んで・・

あの子の虹は、豊かな夢。


 

 

11.

 織り上げた虹はどうするの?

天の川に運ぶのよ。

月はピカピカ、星はキラキラ

恋人たちの七夕の夜


 

12.

天の川まで 運んだら

星にさらして、光をまぶすの。



この虹は 大きいから、皆んな手伝ってね

 

 

13.

さぁ!
虹を掛けましょう!

月の光の ナイト・レインボーだね。


 

 

14.

虹を見たら、思い出して。

七色の糸に託した夢を


そして もう一度
夢に向かって進んで・・


私たちが見ている事、忘れないでね。