藤原不比等の妻は7人


★蘇我娼子


★五百重娘


★賀茂比売


★県犬(橘)養三千代


★名前不明 3名


藤原不比等の恋愛結婚相手は、

五百重娘(いおえのいらつめ)

不比等の異母妹で初恋の人だ。

不比等は彼女を愛していた💓

同母妹との恋愛はタブーだが、異母妹なので「結婚したい」と不比等は一途に思っていた。

だが、不比等と妹は、「家と氏と子孫のため」それぞれ別の人と結婚することに。


不比等は蘇我娼子を妻に迎え

三人の男の子を儲けた。

五百重娘は天武天皇の妻となり、

新田部皇子を生んだ。


でもやはり、

熱い二人の思いは消えず、

秘密裏に逢瀬を重ねていた。

密通である。


そんなある日、天武天皇が崩御し、その皇后が持統天皇となる。

不比等と五百重娘は一抹の不安を抱いていた。

持統天皇の恐さを知っていたからだ。持統天皇は、その息子の草壁皇子を天皇にするためには何でもやる女だということを。

五百重娘は男の子を生んでいたので、

皇位継承争いの火種になりうる存在なのだ。


不比等は思案した。。


「そうだ!この状況だからこそ妹と結婚できるんじゃね?持統天皇にとっては、妹とその息子は邪魔なんだから」という思いに至り、持統天皇にその旨を奏上した。


妹は皇室から籍を抜くことができたが、妹の子は天武天皇の子。

その子を不比等が引き取るということは、謀反のきっかけになるからと許されなかった。


そして不比等と、その異母妹である五百重娘は結婚し、藤原麻呂が生まれた。

藤原麻呂は自分の複雑な出世が、世間で噂の種となった。その噂は尾ひれをつけた形で自分の耳にもはいってくる。その影響で彼は上昇志向に乏しい自虐的な性格となり、「わたしなんて、何もできない。酒と音楽を愛するのみ」と語っていた。