■第39代 天武天皇

天智天皇の同母弟


●天武天皇の皇后、妃、采女たち


★皇后 うののさらら

父 天智天皇

母 遠知娘(石川麻呂娘)

子 草壁皇子


★妃 大田皇女

(うののさらら同母姉)

子が7歳と5歳のとき、天皇即位前に亡くなった。生きていたら皇后になるはずだった。


子 大来皇女

この子の未来は

斎宮制度確立後の初代斎宮となる


子 大津皇子

この子の未来は

多くの人の信望を集め、朝廷の政治に参加していくが、天武天皇崩御直接

親友の密告により「謀反の意あり」とされ、自宅で自害。妻の山辺皇女(天智天皇娘)も殉死。

その台本を書いたのは、うのさらら(持統天皇)である。


★妃 大江皇女

父 天智天皇

母 色夫古娘(忍海小竜娘)

子 長皇子

子 弓削皇子


★妃 新田部皇女

父 天智天皇

母 橘娘(阿倍内麻呂娘)

子 舎人親王


この子の未来は、

藤原四兄弟政権に協力し、藤原氏のライバル長屋王(天武天皇孫)を自害させる


★妃 氷上娘

父 藤原鎌足

子 但馬姫


★妃 五百重(いおえ)娘

父 藤原鎌足

子 新田部親王


この子の未来は

右大臣になり、長屋王と共に皇親政権を構成するが、8年後長屋王を自害させる。


その後、五百重娘は、異母兄の藤原不比等と密通、再婚

子 藤原麻呂

この子の未来は母の過去を知り、人生なげやりになる「僕のごときは何を為せるものか、琴と酒を楽しむのみ」と。


★妃 オオヌノ娘

父 蘇我赤兄

子 穂積皇子

  紀皇女

  田形皇女


★采女 額田王

父 鏡王

子 十市皇女

この子の未来は、天智天皇の息子である大友皇子の妃となり葛城王を産む。

壬申の乱で夫と父の戦いという事態となり、夫は自害。

乱後に父にひきとられたが、30歳前に急死してしまう。


額田王は、十市皇女出生後天智天皇に寵愛された。状況証拠は万葉集に納められた歌のみ。


★采女 尼子娘

父 胸形徳善

子 高市皇子


この子の未来は

壬申の乱にて大活躍

朝廷でNo.3

子は長屋王


★采女 かじ媛

父 宍人大麻呂

子 忍壁皇子

  磯城皇子

  泊瀬部皇女

  託基皇女


忍壁皇子の未来は、藤原不比等と大宝律令を選定し完成させたり、文武天皇の補佐として太政官の統括者となる。


託基皇女の未来は、伊勢斎宮となり、退いたあとに、志貴皇子(天智天皇の子)と結婚。春日王を産む。

ちなみに、夫の志貴皇子は皇位とは無縁の歌詠みとして生きたが、もう1人の妃が生んだ白壁が62歳で即位し光仁天皇となる。