昨日は「ウサギとカメ」のその後のお話を紹介しました(こちら

今度は似た感じで、とても有名な「昔話」の前の話。エピソード1って、感じかな。

挿絵が切り絵でとても滝平二郎さんの作風に似ているので、子どもたちに本を見せると「モチモチの木」の人の本?て言われちゃったりもします。

3年生から6年生までに読んでいます。

「ももの里」毛利まさみち

桃がどっさりとれる桃の里。桃の里で採れる桃は甘くておいしくて、みんなが幸せな村。ただこの村には心配事が2つあって…。
1つは、男の子がこの10年1人も産まれていないこと。
1つは、そろそろこの村に鬼が来るのではないか…ということ。近所の村が襲われて、次はこの桃の里の番ではないかと思われていたのです…。

お話の展開も、10年前に生まれたその村の一番若い男の子タケのがんばりもいい。

なんの昔話の「前の話」かというと、ズバリ…「桃太郎」!

なぜ桃太郎が桃から生まれてきたのかがわかりますよ^^。

読み聞かせしていると、いよいよ話が終盤のところで何人かの子が「ももたろうだぁー!」と叫びます。

この本は、読み始める前に「これは桃太郎の前のお話なんだよ」とか、何にも言わないで、サラッと始めるのがいいと思います。そっちの方がラストの感激が大きいと思うので。
作者の毛利さんの創作したお話(長男が生まれた時に作ったお話だそうです)ですが、とてもよくできています。担任の先生たちも喜ぶお話ですね。

絶版なのがもったいない!!
図書館などで探してみてください。