シャドーボックス、アントンペックの写真館が我が家に2個になりました。
左側3APの作品はかれこれ18年前に作った作品です。
そして右側のの5APの作品は9年前の作品展の折にご来廊いただいたご婦人からのご依頼を受けて作成したものです。
ご依頼と言っても一から手がけたものではありません。
作品半ばにしてこの世を去られた娘さんの遺作を完成させて欲しいと額とともにお預かりしました。
完成してお渡しした時のご婦人の笑顔は今でも忘れられません。

このご婦人は昨年の私の個展にも足を運んでくださりました。
その後、度重なるお電話をいただきました。ご用件は
「自分では処分できないから、どうしてももらって欲しいものがある。足もないから取りにいらしていただけないか」とのこと。
そして、今日の夕方、ナビを頼りにご自宅を訪問しました。
90歳を過ぎ、身の回りのものを整理してみえるそうです。
娘さんがお亡くなりになられてから10年…
娘さんがアメリカから持ち帰った額やカード、ミニチュア家具などなど…
「要らないものは処分してください」と。
そして娘さんの成人式から亡くなられる52歳までのアルバムも見せていただきました。
今でも娘さんのことが愛おしくてたまらないことが伝わり目頭が熱くなりました。
そして、私がお手伝いさせていただいたシャドーボックスは
「同居しているご家族が喜ばないから、私が亡くなった後も大切にはしてくれないから先生に持ち帰ってほしい」
と切望され、複雑な思いはありましたが持ち帰りました。
娘さんはご主人様の転勤に伴い15年、アメリカで過ごされたそうです。
お子様はみえず、表札は2個あり、インターフォンも2個ありました。
根掘り葉掘りはお聞きできませんでした。
でも、ご婦人はご近所に仲良くされてるお友達がみえ、これからオカリナならず、コカリナを習うんだと嬉しそうに笑ってみえました。
そして、
「これは娘の遺品じゃないのよ。私が渡米した折に買ってきたお土産よ」
と可愛いピーターラビットのミニチュア陶器をプレゼントしてくださりました。
ありがとうございます。大好きなピーターラビットです。
大切にしますね。
終活のお手伝いをさせていただいたことになったのかもしれません。
どんなに老いても、いつまでも親が子どもを想う気持ちが痛いほど伝わり、温かさと切なさが入り混じり、自宅に戻ってからも涙が止まりませんでした。






