シンポジウムみたいなのがあったみたい☆
東北大学病院の医師が発表されたものがあったからひらめき電球


黒いページだけどよかったら。
当時の様子がよくわかる裏事情だなぁ~と。

空調がそんなに大事な役割をしてくれてるって
普段は感じないもの;

当たり前に感謝しなくっちゃなぁ~~らぶ




東日本大震災からわずか3か月後の開催ということもあって、
特別企画「東日本大震災と医療情報」と題した震災関係の企画が実施された。


病院内の電源の種類について説明する
東北大学病院メディカルITセンターの國井重男氏

 東北大学病院メディカルITセンターの國井重男氏は、
実際に被災を体験した様子を、写真や図を多数用いて詳細に語った。

「震災後に災害対策本部を設けて、
『宮城の医療はわれわれが守る、
前線(被災地の医療施設)を疲弊させない』ことを目標にがんばってきた」(國井氏)。

同大学病院も震災で大きな被害を受け、
一部の建物の利用ができなくなったのに加えて、
電気やガスの供給が一時停止した結果、業務に大きな支障が出て、
緊急対応を迫られたという。


 例えば、手術中の患者について。

空調が停止してほこりが舞ったこと、
壁に亀裂が入ったことなどから、
食道手術中の患者と婦人科の患者はそのまま閉腹、
脳外科では腫瘍の3分の2を摘出した段階で閉頭する、などの対応をした。

さらには、交通が麻痺したために、
臨時避難場所として見舞客や来院中の患者、
周辺の住民などを一時的に収容する対応をとった。

「炊飯器を持ち込んで非常用電源でご飯を炊いている人もいたが、緊急時ということで黙認した」(國井氏)などということもあったという。


 IT関係は、停電によって大きな影響を受けた。

電気については「震災直後は、平常時の30%程度の給電能力まで落ちた」(國井氏)。

同大学では、一般の商用電源、震災後5分~10分後から利用できる非常用電源、
無停電の保安用電源の3種類の電源を用意していたが、
サーバールームで本来止まってはならない空調が停止した。
「非常にショックを受けた」と國井氏は振り返る。


講演中に、大震災時の県内の様子が映し出された

 原因は、空調機器そのものにはなく、
空調機器をリモートでコントロールするネットワーク機器が商用電源につながっており、
電気の供給が止まって稼働を停止したためだった。

当初は原因が不明だったので対策が取れず、
最高34度まで室内温度が上昇したため、
震災後2時間でサーバーをすべて停止せざるを得なかった。

サーバー室の空調機器を点検モードに切り替えた結果、
空調が稼働を再開したため、
深夜1時くらいからサーバーの再立ち上げを開始したという。

なお同病院では電子カルテシステムは導入していないが、
部門サーバーやPACS、診療支援システムなどを利用している。


 國井氏は最後に、災害時に有効な対策として

(1)サーバー室は免震構造にして空調・ネットワーク機器も含めて非常用電源を確保する、

(2)現地以外でデータのバックアップ先を確保する、

(3)端末に転倒・落下防止策を施す、

の3点を挙げて講演を締めくくった。