あー、良かったなあ、と。

ミュージカル『ラ・マンチャン男』のリベンジ公演が発表されたからだ。

公演は、2023年の4月14日から24日まで、よこすか芸術劇場で。

日生劇場でも帝国劇場でもないのは残念だけれど、

とにかく公演が復活することが嬉しい。

 

 主役・セルバンテス/キホーテは、もちろん松本白鷗。

アルドンザ役の松たか子はじめ、ファイナル公演とほぼ同じキャスト。

よく集まったなあと思う。

 

写真提供:東宝演劇部

 

 今年2月の東京・日生劇場での「ファイナル公演」は、

コロナ禍で中断、損後に再開、再びの中断でとなり

それが千穐楽まで続いてしまったのだった。

 

 本来なら25公演の予定が、わずか7公演になったのだから、

主演の松本白鷗さんの無念は想像に難くない。

もちろん、最後の白鷗『ラ・マンチャ』を見届けたいと

確保したチケットが無駄になったファンの嘆きも大きい。

 

 個人的なことだけれど、2月8日に観劇予定が飛び、

千穐楽に賭けていたのに、それも飛んでしまったので

不完全燃焼感がハンパじゃなかった。

ずーっと見てきたのに、ファイナルを見届けられなかったのだもの。

 

『ラ・マンチャの男』の日本初演は1969年。

白鷗さんがまだ市川染五郎時代に主演したのだった。

1983年からは松本幸四郎として主演を続け、

2019年には現在の松本白鷗の名で主演。

半世紀超えのミュージカル主演なんて世界でも類がない。

 

 まさに、このミュージカルの代表曲「見果てぬ夢」の

歌詞そのままに

♪我は歩み続けん♪

 

 白鷗さん傘寿のお誕生日に合わせて発表されたこの復活公演、

無事に間膜できるのを祈るばかりだ。