ミュージカル『ガイズ&ドールズ』が6月9日(木)、

華やかに開幕した。

ここまで揃えちゃって、いいの?!

と、驚くほどの豪華キャストによる話題作だ。

 

 これ、1950年、ブロードウェイ初演のミュージカルで、

トニー賞を作品賞など5部門で受賞している。

舞台は3年ロングランした。

そういえば、1992年のリバイバル版

(ピーター・ギャラガーとネイサン・レインW主演)も

3年近くロングランしたのだった。

 

写真提供:東宝演劇部

 

 1955年には映画化も。

マーロンブランドとフランク・シナトラの顔合わせで、

原題はそのままだけど、

邦題は『野郎どもと女たち』。

なんだか、時代を感じるタイトルだ。

 

 日本初演は、1984年の宝塚雪組によるもの。

大地真央が主演している。

その後も、来日版や男女版、宝塚の再演など

何度も上演されてきた、楽しいミュージカル・コメディだ。

 

写真提供:東宝演劇部

 

 物語の背景は1930年代のニューヨーク。

凄腕賭博師のスカイ(井上芳雄)が街にやって来る。

賭場を仕切るネイサン(浦井健治)は、ショバ代を稼ごうと

スカイに賭けを持ちかける。

それは、救世軍のお堅い女性サラ(明日海りお)と

デートすること。

 

 スカイとサラ。

ネイサンと14年も婚約しているアデレイド(望海風斗)。

二組の恋模様が、賭博師たちのにぎやかな騒動を背景に

展開する。

 

写真提供:東宝演劇部

 

 今回の上演は、人気ミュージカル・スターをそろえ、

あの帝劇を使ったゴージャス版。

井上、浦井、明日海、望海のメイン4人が

生き生きと楽しそうに演じていて、

劇場中がうきうきウェーヴに包まれてしまう。

 

 驚くのは舞台美術、回り舞台、セリなど帝劇の舞台機能を

フルに使って、目を驚かせる。

これから見る人もいるだろうから、詳細には触れないけれど

めちゃくちゃお金がかかってそう。

演出はマイケル・アーデン。

 

写真提供:東宝演劇部

 

 シャレっ気いっぱいのストーリーに

フランク・レッサーの名曲が続々。

オープニング・ナンバーの「賭博師のフーガ」からノリノリ。

そういえば、この曲を歌ってた田代万里生が

ネイサンの仲間ナイスリー役で、なかなかに良かったのだった。

 

そうそう、大地真央主演版でナイスリー役だった

未紗のえるが、この舞台では

サラの上司カートライト将軍を演じていて、

これが、個人的にはすっごく嬉しい。

 

 何度でも見たくなる舞台。

とはいえ、チケット即完公演だものねー。

 

7月9日(土)まで、東京・帝国劇場

7月16日(土)~29日(金) 福岡・博多座