やっと見られた! 

スティーブン・スピルバーグが監督した

ミュージカル映画『ウエスト・サイド・ストーリー』だ。

当初は日米同時公開のはずだったのが

日本公開が2022年の2月11日(金)に延びたため、

試写も遅れてしまったのだ。

 

 やっと、なんて書いたけれど、見たのはもう1週間前の12月23日。

日本での完成披露となったこの日は、

60年前に『ウエスト・サイド物語』が公開された日なのだそう。

開映前のアナウンスを聞いて、へえぇ~となった。

ロバート・ワイズ監督版『ウエスト・サイド物語』(1961)から

60年も過ぎてるのだなあ…と、しみじみ。

 

 さて、スピルバーグ監督版。

映像がパワフルで、やっぱり素晴らしい。

原作でもワイズ版でもだと1950年代半ばあたり、と、あいまいだった

物語背景を、1957年に特定し、その頃のニューヨークの街並みを

見事に再現してみせる。

70%ほどオープンセットだと聞いたけれど、

いや、まあ、よくぞ!と見入ってしまった。

 

 ちなみに、1957年はブロードウェイで

ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』が初演された年。

そういう年でもあるけれど、

主人公たちの住む町が、再開発の波にさらされている様子とか、

テーマにもからんでくる対立の構造が、が57年だから生きてくる。

 

 で、肝心の内容。

物語は、よく知られているように

『ロミオとジュリエット』を50年代ニューヨークに置き換えたもの。

ポーランド系移民の少年グループ『ジェッツ」の元リーダー

トニー(アンセル・エルゴート)と

プエルトリコ系移民グループのリーダー、

ベルナルドの妹マリア(レイチェル・ゼグラー)が恋に落ちて…

というもの。

 

 前述した、リアルな街並みをめいっぱい使った

ダンス・ナンバー「アメリカ」は本当に華やかでエネルギッシュ。

作品のテーマを担うミュージカル・ナンバー

「サムウェア」の見せ方もニクい。

 

 ワイズ監督版『ウエスト・サイド物語』で、

ベルナルドの恋人アニータを演じて、

アカデミー賞助演女優賞を受賞したリタ・モレノが

すごく重要な役割を果たしている。

 

 このミュージカルで、たぶん最も有名なナンバー

「トゥナイト」を歌う、トニーとマリアのダイナミックな見せ方。

などなど、 もっと書きたいけど、現時点ではちょっと控えておこう。

ということで、続きはまた改めて。

 

『ウエスト・サイド・ストーリー』は

2022年2月11日(祝・金)全国公開。