ミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』の紹介は

すでにしたけれど、その時に書き落としたことを、ちょっぴり追加。

ま、おまけ、ってことで。

©2021 Warner Bros.Entertainment Inc.All right Reserved

 

『イン・ザ・ハイツ』の舞台初演版と映画版との差異を生んだ

大きな原因は、トランプ大統領の出現だということは、

前の記事で書いたとおり。

経済格差や人種差別などの分断が進んだため、

原作者のリン=マニュエル・ミランダが静かな怒りと

批判の視線を注ぎ込んだのが、映画版というわけ。

 

 で、トランプがらみのトリビアを、ひとつ。

劇中に「96000ドル」というミュージカル・ナンバーがある。

宝くじに当たったら○○をしよう…と

街中の人々が歌い継ぐこのナンバー、

映画のなかでは街頭からプールまでを使った

華やかなシーンになっている。

 

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 初演舞台では、その歌詞の一部に

「トランプとゴルフをしよう。いや、キャディをやらせよう」という

フレーズがあったのだ。

それが、映画では「タイガー・ウッズと…」と変わっているのだ。

 

 思えば、ブロードウェイ初演当時は、

トランプはタダのリッチな有名人だったのだね。

時代は変わる。にしても、改めて考えると、ちょっとびっくり。

 

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 もうひとつ、素敵なおまけを。

舞台で主演したリン=マニュエルが、映画版では

ピラグア(かき氷)売りを演じて、ユーモラスなシーンを生んでいるのだ。

エンド・クレジットの後にちょこっと出てくる

楽しいエピローグ映像には、リン=マニュエルと共に

クリス・ジャクソンが登場しているし。

他にも、あの人やこの人や、カメオ出演が豪華。

 

配給:ワーナー・ブラザース映画

7月30日(金)から全国ロードショー