「梅棒」に、ちょっとハマっている。
なんだか駄菓子の名前みたいだけれど、
もちろん、そうじゃない。
パワフルな舞台を見せるダンス・パフォーマンス・グループだ。
:(C)飯野高拓[梅棒]
Jポップに乗せて、ジャズダンスでストーリーを紡ぐ、
まあ、ダンス・ミュージカルのヴァリエーションといえば
分かりやすいかも。
つまり、Jポップの歌詞が、ミュージカル・ナンバーの役割を果たして、
ストーリーや感情を綴っていく、という感じ。
リーダーは伊藤今人をリーダーに、活動キャリアはけっこう長い。
ミュージカルの振付にも入っていたりする。
その「梅棒」の最新舞台が
『ラヴ・ミー・ドゥー ‼』。
「梅棒」メンバーにゲスト出演多々の舞台で、
やっぱりパワフル。やっぱり楽しい。
:(C)飯野高拓[梅棒]
引っ込み思案なメデル(多和田任益)、
ケンカっ早い丈(押田岳)、
アイドルを目指すマリ(新垣里沙)の3人は、幼なじみ。
マリはアイドルグループ「マリアンナ」のメンバーになり、
一方、丈は不良グループのメンバーに。
グループのリーダー(楢木和也)は、妹(えりなっち)を
アイドルにするため、あの手この手で
「マリアンナ」の邪魔をしてくる。
それを阻止すべくメデルらオタク集団が大奮闘。
いつのまにかバラバラになってしまった幼なじみ、
3人の歩みを軸にした、
熱くて、まっしぐらな青春ストーリー。
オタク・ワールド満開だったりもする。
でもって、最後は妙に清々しくて、ほんのり温か。
ストーリーを紡ぐ楽曲は、
ゆず、YOASOBI、米津玄師、日向坂46から
東京スカパラダイスオーケストラまで新旧多彩なJポップ。
:(C)飯野高拓[梅棒]
でも、なによりスゴいのは、ダンス・シーン。
シーンというより、全編に近いくらい踊っているのだけれど、
それが、もうキレッキレでカッコいいのだ。
不良グループもアイドルグループも、
いかにもなオタク集団まで、踊るとスゴい集団になってしまう。
熱量120パーセントのストレートな舞台。
全力ダンスの潔さ、そのエネルギー波動に、
ちょっとムネアツになってしまう。
見終わると、なんだか元気もらえてる、そんな感じ。
2月28日(日)まで東京・サンシャシン劇場
3月6日(土)~7日(日) 愛知県・ウィングあいち
3月11日(木)~14日(日 大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA
ハマってる、と書いたけれど、ファン歴はそう長くない。
2019年の「ウチの親父は最強」