家族って、めんどくさいけど、やっぱり愛おしい。

と思わせる映画。

『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』である。

主演は、フランスの大スター、カトリーヌ・ドヌーヴ。

 

 ©Les Films du Worso

 

 フランス南西部の田園にある屋敷で

夫や孫と優雅に暮らすアンドレア(ドヌーヴ)。

彼女の70歳の誕生日を祝うため

長男ヴァンサン(セドリック・カーン)、

次男ロマン(ヴァンサン・マケーニュ)とその恋人が集まった。

 

 ことろが、そこに3年間疾走したままだった

長女クレール(エマニュエル・ベルコ)が突然戻って来る。

しかも、屋敷を売却して自分のお金を返せと言い出す。

屋敷は、クレールが相続したお金で買ったものなのだ。

 

 ©Les Films du Worso

 

 クレールの登場きっかけに、

家族の間のわだかまりが、あちこちで噴き出し始める。

ぎくしゃくした空気の中、アンドレアの

誕生日パーティも始まろうとしている。

 

 問題や意識のズレはなくなることはなくても、

やっぱり、どこかで大目に見てあげられる。

そんな、緩やかな家族の絆に、ほっとする

ファミリー・ドラマだ。

もちろん、その中心に、おおらかなアンドレアありき、なのだが。

 

 ©Les Films du Worso

 

 70歳の母親を演じるドヌーヴが、相変わらず魅力的。

思えば、50年近くフランスのトップ女優であり続けている。

なんか、すごい。

監督は、長男を演じるセドリック・カーン。

映像も美しい。

 

配給:彩プロ/東京テアトル/STAR CHNNEL MOVIES

 

1月8日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMA