東京国際映画祭が9日で終わった。

クロージングセレモニーでは「観客賞」が発表された。

コロナ禍で開催形態が大きく変わった今年の映画祭は

賞の形も通年と異なり、「観客賞」のひとつだけ。

文字通り、観客投票で決まる賞だ。

 

 受賞したのは、日本映画「私をくいとめて」。

綿矢りさの原作を、大九明子が監督(脚本も)し、

のんが主演した映画だ。

 

©2020 TIFF

 

 ヒロイン(のん)は31歳。おひとりさまに慣れ切り、

脳内に相談役Aを持っている。

自己完結しがちな彼女が、年下営業マン(林遣都)に

恋をして・・・という軽やかなロマンス。

 

 さまざまな層に受け入れられやすく、

観客賞も納得の作品だ。

個人的には、女性監督作というのもうれしい。

ちなみに、今年の映画祭で上映された138本のうち

女性監督作品(男性監督との共同も含む)は23本。

16.7%というのは、通常の公開作の比率より

かなり高い数字ではないかと思う。

 

©2020 TIFF

 

 今年の東京国際映画祭は、10日間で

40533人の観客を動員。昨年の64462人には

及ばないけれど、いくつもの制約があったなかでは

健闘したという印象。

 

クロージングセレモニーなど、

東京国際映画祭の配信映像は、以下に。

 

https://www.youtube.com/TIFFTOKYOnet