ようやく見てきた。

シアタークリエで上演中のミュージカル

「メイビー、ハッピー・エンディング」は、

とても愛らしい物語だ。

 

 近未来のソウルを背景にした

ロボット同士の切ないラブ・ストーリー。

すでにお役ごめんになった旧型ロボット、

オリバー(浦井健治)の部屋を、向かいに住む

ロボット、クレア(中川翔子、花沢香菜のWキャスト)が

ある日、訪ねてくる。充電器を借りにきたのだ。

 

(写真提供:東宝演劇部)

 

 自分より新型で機能性も高いクレアに

最初は壁を作っていたオリバーだが、

やがて打ち解けていき、ついにクレアと旅に出る。

 

 あとは、だいたい想像どおり。

心優しく、切ないラブ・ファンタジーなのだ。

ちょっぴりノスタルジックなミュージカル・ナンバーが

優しい物語にぴったり。

 

 もっとぴったりなのは、浦井健治のオリバー役。

旧型らしく融通のきかない、でも、そのぶん生真面目。

少し的外れなこともあるけれど献身的。

なにより、ナイーブ。

これって、当て書き?って思うほど

キャラにはまっているのだ、

 

(写真提供:東宝演劇部)

 

 もとは韓流ミュージカルだ。

ウィル・アロンソンの音楽、ヒュー・パークの作詞、

二人の脚本。

翻訳・訳詞、演出は上田一豪。

 

 オリバーの元の持ち主と他にいくつかの役を

演じるのは、坂元健児と斉藤慎二(Wキャスト)

ストーリーテラー的役割でもある。

 

 この項、また改めて書こうと思ってます。

 

8月30日までシアタークリエ。