ミュージカル「VIOLETが復活する。

9月4,5,6日の、わずか3日間の5公演だけ、だけど。

それでも、上演できて良かった!うれしい!!

 

 

 本来なら、この4月に日本初演されるはずだったのに、

コロナ禍で中止になってしまった作品。

その”復活”である。

制作もカンパニーも、頑張ったなあ、ねばったなあ、

と、ちょっと胸が熱くなってしまう。

 

 日本初演のミュージカル「VIOLET」は、

一人の少女の成長を軸にしたロード・ストーリー。

顔の傷を治すため旅に出たヴァイオレットが、

長距離バスの中で、多様な価値観と巡り逢う話だ。

 

Photo by Scott Rylander

 

 物語自体はシンプルだけど、中身は濃く、そして優しい。

ドラマを彩るジニーンテソーリの音楽が、またいい。

 

 このミュージカル、もとはブロードウェイ生まれ。

それが、ロンドンで初演されたのが昨年1月。

日英共同プロジェクトという形で、

日本の演出家・藤田俊太郎が単身ロンドンに乗り込み、

現地のスタッフ・キャストと舞台を作り上げたのだった。

私も見て来たけれど、とても繊細で美しい舞台だった。

 

Photo by Scott Rylander.

 

 そして、今度は日本人キャストで、

藤田演出の新しいヴァージョンとして登場!

そう聞いて、期待いっぱいで待っていた4月の公演が、

中止になった時は、どれほどがっかりしたことか。

 

 でも、こうして短い期間ながらも上演できることになったのだ。

そりゃあ、楽しみに決まっている。

 

 キャストは、ヴァイオレットに唯月ふうか/優河(Wキャスト)。

成河、吉原光夫、spi、島田歌穂ほか。

 

 

9月4日~6日。東京芸術劇場プレイハウス。

(企画・制作・主催:梅田芸術劇場)