いまさらだけど、ジュディ・デンチってすごい女優だ。

どんな役を演じても、説得力がある。

もちろん、イギリスを代表する名女優だものね。

 

 そのデンチが新たに演じて見せるのが、

すご~く地味な、でも、ものすご~く大胆なスパイ。

「イギリス史上、最も意外なスパイ」と呼ばれた

実在の人物がモデルだ。

 

©TRADEMARK(RED JOAN) LIMITED2018

 

 2000年のイギリス。閑静な住宅街で

穏やかに暮らす優し気な女性ジョーン(ジュディ・デンチ)が、

MI5によって突然、スパイ容疑で逮捕された。

ソ連に極秘情報を流していた、という容疑だ。

 

 1938年、若き日のジョーン(ソフィー・クックソン)は、

ケンブリッジ大学で物理学を学ぶ学生だった。

レオ(トム・ヒューズ」という恋人もでき、

自分の世界を広げていた。

 

©TRADEMARK(RED JOAN) LIMITED2018

 

 第二次大戦下、その優秀さを認められたジョーンは、

機密任務に携わる。内容は、原発の開発。

最初に開発した国が、第二次世界大戦を、さらに

その後の世界を制すると目される最終兵器だ。

 

 ジョーンは原発の機密をソ連に流したのか?

もし、そうなら、その理由は?

この2点を追って、ドラマはスリリングに展開する。

現代と過去を行き来しながら、徐々に明かされていく

「事実」と「秘密」。

その「秘密」に、えっと驚き、納得もするはず。

 

©TRADEMARK(RED JOAN) LIMITED2018

 

 ジュディ・デンチは、同じスパイでも

「007」シリーズの時はMI6のカッコいいMだったなあ。

この前はミュージカル映画「キャッツ」で

オールドデュトロノミーを演じていたなあ。

などなど、改めて彼女の女優力を思ってしまった。

 

配給:キノフィルムズ

8月7日、TOHOシナマズ シャンテほか全国公開