悪鬼 악귀

2023年 全12話


キムテリ × オジョンセ × ホンギョン× チンソンギュ ×ヤンヘジ × キムウォネ他

〈悪鬼に取り憑かれた女性とその悪鬼が見える男性が、謎の死を暴くオカルトミステリー〉


※公式の人物相関図を訳しています。意訳あり。

クサニョン(キムテリ)は生活力のない母親(パクジヨン)に代わって、公務員試験の勉強とアルバイトを並行し生計を立てていた。

ある日、母に1本の電話がかかってきた。

死別したと聞いていたサニョンの父ガンモ(チンソンギュ)は実は生きていて、

その父が自殺したという連絡だったのだ。
ガンモは悪鬼を追う民俗学者だった。
父が生きていたという事実や、
母がそれをひた隠しにしていたことに不信感を覚えるサニョン。
二人は葬儀の為に化源斎(ファウォンジェ)を訪れ、

サニョンの祖母キムソクラン(イェスジョン)は

ガンモから預かっていた遺品をサニョンに渡す。

箱に入っていたのは古い赤い髪飾り。

サニョンはそれを手に取るものの、

母は怯え、遺品を置いたまま化源斎から飛び出した。



一方、ソクランが住む化源斎を訪ねた民俗学教授ヨムヘサン(オジョンセ)。

ヘサンは面識のないガンモから“何かあったら娘を守って欲しい”と書いた手紙を受け取っていた。

化源斎でサニョンに会ったヘサンは、

サニョンに悪鬼が取り憑いているのが見えてしまう。

ヘサンは幼い頃、

目の前で母親を悪鬼に殺されていた。

ヘサンには悪鬼が見えるのだ。


その後、サニョンの周りでは不可解な死が相次いで起き始めるが、

それらの捜査線上にサニョンが上がってきた。 

事件を担当する凶悪犯罪捜査隊のソムンチュン(キムウォネ)とイホンセ(ホンギョン)。


こうして、サニョンとへサン、そして刑事たちが、

それぞれの観点から悪鬼の正体を、

若しくは事件の真相を突き止めようとする。

児童虐待や家庭内暴力などの事件も絡まってくる。


ヘサンの祖母ナビョンヒ(キムヘスク)

外見から怖いww

キムテリも凄かったけど、キムヘスクにも驚きます。


オジョンセのお父さん役にイジェウォン

かつて劇似だと思っていたオジョンセとイジェウォン

いまはもう区別がつきます。



悪鬼の正体を探す過程で登場するモクタンは

“生まれ変わってもよろしく”でも好演だったパクソイ




各話ドラマが始まる前に注意書きが出ますが、

自殺のシーンが多々出てきますから、

見る時は要注意です。


いや〜

怖いです。

悪鬼を退治するドラマって他にもあるけど、

特殊な能力を使ってやっつけるんじゃなくて、

使うのはせいぜい昔から伝わる魔除けのようなもの。

そしてこのドラマはずっと緊迫してて息が抜けない。

笑いの要素なんて皆無。


何が凄いってキムテリがとにかく凄いんです。

普通のサニョンと悪鬼に憑かれたサニョン、

自分が悪鬼に憑かれたと知った時の混乱や不安は、

その揺れる目つきや表情で十分に表現されていて、

見てるこちらまで背筋がゾワゾワします。

それなのに、悪鬼が乗り移った時には全くの別人になるんです。

多分撮影中にあのキムテリの演技を目の当たりにした人は全員驚いたと思います。

特に10話のオジョンセ。ネタバレ大丈夫な方はこちらをお楽しみください。10話は後半にあります。





何故悪鬼はサニョンに憑いたのか、

悪鬼を退治することはできるのか。

どんな展開が待っているのか最後まで緊張の連続です。

作家さんが描きたかったのは、

貧しさの中で逞しく生きている今の若者(青春)、

大人、お金、伝承文化(民俗学)だそうです。


恋愛ドラマでも刑事ドラマでも法廷ドラマでもなく、

こんな怖いドラマもたまにはよいです。

久し振りに夜を怖く感じました。


「凄い」キムテリに会えるドラマでした。