最愛の敵〜王たる宿命 붉은단심(赤い丹心)

2022 KBS 全16話

イジュン × カンハンナ × チャンヒョク他

激しい権力争いに巻き込まれた恋人たちが、政敵へと変貌し、王宮内のベールに包まれた確執の中で繰り広げる、壮絶な物語と切ない運命


架空の朝鮮王朝。
政変を起こして暴君を排斥し、11代王の座についたソンジョン(アンネサン)
しかし朝廷は功臣たちが牛耳っていて、
ソンジョンはお飾りの王であった。
その功臣たちの中心となる人物がパクゲウォン(チャンヒョク)である。

時の世子イ・テ(パクチビン)は宮殿を抜け出し町で出会ったユ・ジョン(シンウンス)の聡明さに惹かれ、世子嬪に迎え入れるが、

ジョンは左議政パクゲウォンの政敵士林派ユハクスの娘だった。

士林派の娘を世子嬪に迎え入れる事で士林派の勢力が強まる事を懸念したパクゲウォンは王を責め、

ユハクスとイニョン王妃(ウミファ)を失脚させるシナリオを作り上げた。

王妃は世子の将来の為に反逆の事実を認めず、
自ら毒を飲んで命を絶つ。
そしてユハクス一族は処刑される。
世子嬪になるべく宮殿にいたジョンは
世子の顔を見る事なく、処刑を待つ身になってしまった。

ジョンを守りたいイテは、
ジョンを秘密の通路から逃し、
彼女は牢の火災によって亡くなったことにした。
その後も満月の夜に逢瀬を繰り返すイテとジョン。
しかし、牢から逃してくれたイテが世子であることをジョンは知らない。



やがてイテ(イジュン)は王位に着くが、
相変わらずパクゲウォンの力は強かった。
イテは親の仇でもあるパクゲウォンを牽制する為に王権強化を狙う。
イテに意中の人がいる事を知ったパクゲウォンは、
王の想い他人ジョン(カンハンナ)が元世子嬪とは知らぬまま、
自分の姪と偽って王妃候補として宮殿に送り込む。
この時ジョンは家族のように大切にしている仲間たちをパクゲウォンに人質に取られ、
パクゲウォンの申し出に仕方なく従ったのである。
こうしてイテの最愛の女性は
政敵側の人間としてイテの前に現れる。
パクゲウォンを排除するとジョンまでも排除しなければならないのだ。

そしてジョンも、
濡れ衣によって父や一族を死に追いやった犯人を見つけて復讐をしたいが、
黒幕だと疑っていたパクゲウォン側の人間になってしまい、
王妃殺害の真実を知るとイテに害が及ぶことになってしまう。




いやもう、絡まる絡まる。
あっちを立てればこっちが立たずで
にっちもさっちも行かない状態。
何年もかけて練られた作戦もあって驚きます。

王イテが泣きすぎって言ってる人がおられましたが、
目に涙を溜めていることが多くて、
笑顔のシーンは少なかったですね。
王権強化を目指す言いつつも、
結局イテが成したことは何だったんだろう。
姑息な根回し、
その為に犠牲者が出ても突き進むべき道だったのか。



カンハンナの凛とした強さは王妃役によく合ってたと思います。
自分の立場をよく見極めていた賢い女性でした。

もう一人の王妃候補で共に淑儀(スギ)のチョヨンヒ(チェリ)は兵曹判曹(ホソンテ)の愛娘ですが、

カンハンナと対照的でお馬鹿っぽくて可愛らしかったです。
兵曹判曹は自己中な悪知恵など働かせず、
結構ちゃんとした人だったと思います。

イテの継母の大妃(パクジヨン)

王妃になった経緯もパクゲウォン絡みで気の毒といえば気の毒よね。

イテ役のイジュンと実年齢同い年!

イテが唯一信頼できる内官(ハドウォン)


パクゲウォンの息子(イテリ)
あまり印象が残らない役でした。

犠牲になった人々

などなど、出演者多数です。


パクゲウォンは王と敵対しているように描かれていますが、
パクゲウォンはイテを失脚させたい訳ではなく、
過去の王が暴君だったために政変を起こした中心人物で、
暴君によって国の根幹が揺るがされることがないように、
二度と暴君を育ててはならないという強い思いがあって、
だから自分の側の人間を王様の側に置き、
思い描く聖君を育てたかったんですよね。
そしてその為に権力も必要だったのだと...。

チャンヒョクは怖くて苦手な俳優だけど、
演技はすごいといつも感心します。
存在感が半端なくて、
このドラマでも実質主役です。
あんな目力で見られたら萎縮しちゃうよ。
ある意味イテの涙目も演技じゃなかった説..というのは冗談です。
パクゲウォンは顔色を変えず淡々としているようで、
無表情なのに思いが伝わるというか...
んで、急に大声を出すのよ🤣🤣🤣
びっくりするから🤣🤣🤣🤣🤣


登場人物それぞれの思惑は分かるけど、
パクゲウォンの力を弱めて王権強化をする為に、
どれだけの計画があったか。
各々の策略が交錯して、
深すぎて...
見応えがありました。