天球図の3つの座標~その③地平座標系 | 秋月瞳の西洋占星術の世界

天球図の3つの座標~その③地平座標系

地平座標系


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地球にいる人間が天を見上げたときの視点を元に作られた座標系です。
方位角と高度によって天体の位置を表します。



天球図そのものは、基本的に「地平座標系」に基づいています。



地平座標系において黄道の位置を確認するには、赤道の位置が必要です。「地平座標系」において赤道の何処に春分点があるかわかれば必然的に黄道の位置を割り出すことが出来るのです。
地球から見ると春分点は、赤道上をぐるぐる回っているように見えます。
黄道座標系、赤道座標系、地平座標系それぞれによって天体の位置は変わってきますが、春分点や春分点は同じです。すべての天体ないし仮想の天体も含めて、子午線を過ぎて赤経で何度回転したか、という大きさを「時角」といいます。
天球は無限大なので天体の移動量の大きさは必ず角度で表します。春分点の「時角」は、地方恒星時そのものです。



春分点というのは必ず赤道上の何処かにありますが、それは個々の観測地点における恒星時によって位置を変えていきます。
恒星時0時のときは、春分点は子午線上にあります。このときは、子午線と春分点における角度が0度になります。春分点が西の地平線上に来たときは、恒星時は6時です。12時の時には、地へ線の下に沈み、18時の時には東の地平線上、そして昇って0時で元に戻ります。それを毎日繰り返しています。