子宮体癌の手術において、特定の条件が当てはまったことから、臨床試験扱いの『センチネルリンパ節ナビゲーション手術(SNNS)』が適用となりました。


センチネルリンパ節ナビゲーション手術(SNNS:Sentinel Node Navigation Surgery)は、癌の原発巣から最初にリンパ流が到達する場所をセンチネルリンパ節といい、ここに癌の転移が認められない場合、それより下流のリンパ節には転移が無いといわれるそうで、その理論を応用し、リンパ節郭清の範囲をより縮小できるという手術です。
SNNSを行う際には、センチネルリンパ節を特定する必要があり、それを検出するための物質「トレーサー」を病変の周囲に局所的に注射💉することで、流れを見ながらセンチネルリンパ節を特定、次に術中にセンチネルリンパ節を切除して、病理医が「術中迅速病理診断」をします。

通常は、手術前日にRI検査室にて子宮頸部粘膜下に少量のアイソトープを局注し、その後リンフォシンチグラフィー、SPECT-CTにて撮影し集積部位を確認するそう。
また手術直前に、子宮頸部粘膜下にインドシアニングリーン(ICG)という蛍光色素を局注し、その後手術にてセンチネルリンパ節同定し、細胞診組織診により転移の有無を術中診断し、個別にリンパ節郭清省略の有無を判断するとのこと。



私の場合は、手術前日が日曜日だった為、手術室に入る1時間前にRI検査室でICGを子宮頸部粘膜下に局注しての方法のみで行われました。



結果、センチネルリンパ節への転移が陰性であったため、お陰様でリンパ節郭清省略をすることができました。
リンパ節郭清を省略できた場合は、術後の下肢リンパ浮腫のみならず、リンパ嚢胞リンパ管炎などの術後合併症も殆ど生じていないそうなので、QOLを保てることができそうです爆笑