今年のキャロットクラブ募集が締め切りとなりました。まずは検討を楽しんだ皆さん、お疲れさまでした!


公開は締切後にしてますけど、ブログ自体は先週の土曜日に記し、翌日の募集開始後数分で申し込んで最後の画像だけ挿しこみ。


前回、ツアーについて検討の役にも立たないことをアップしたその勢いで書いておきました。どの馬に何口入れるかは既に固まっていましたし、票の動向を伺う必要も、おいおい出てくるであろう他の方の評価を改めて確認する必要も無かったので。


まずは私の出資スタイルについて。


「バツ取りをしない」

「母馬優先権の獲得を目的としない」


毎年このくらいの時期に記してきましたが、この2つの考え方は今年も変わりません。もう何度も書いているので改めて理由は記しませんけど、ただ単にその必要がないからと考えているからに過ぎません。


そう言えば現在の会員数は何人だったんだろう。昨年はツアーの最初のステージで数字が公表された記憶がありますが、今年はその挨拶も聞かずに関係者と別の話をしていたので聞くことを完全に失念。


ただ、昨年の今頃より減少していることは間違いない。つまり、こと最優先の扱いについてはほぼ変わることはない、さらに細かく考えれば一頭ずつのハードルはやや下がるかも知れません。同じく一般票もこの趣味の人気継続、募集価格上昇、直近の相場の荒れ方などがそれぞれ重なり合いながら、結局のところは数字上の当選確率は高まっていると思われます。ただ、お金は余っているところには余っているのも確かで、複数口の人が増えると逆の現象にもなるかもですね。いずれにしても最終の票数が見えない以上は推測のしようがありません。


なお、個人的には「一般票で応募したが抽選で取れずも活躍した」的な話はあまり得意ではなく、その抽選自体も数字上99%の当選確率でも外れることもあれば逆も然り、この世界には触れられないブラックボックス的な要素もありますし(笑)、むしろそう思うならば(期待していたんであれば)普通に最優先票を投じれば良かったんじゃないかと思うだけでもある。


私ですらここ数年ではライトウォーリア、ルヴァン、フォーヴィスム、シャーレイポピー、サーマルソアリング、セラフィックコール、ペリファーニア…とすらすら一般抽選漏れの名前が出てきますし、現3歳でもルシフェルがそう。仮に非抽選除外まで含めたらスルーセブンシーズやナミュールも…、キリがありません。


一方で当然に勝ち上がることができなかった馬もたくさんいる。そういう馬はあえて名前を出すこともないというか、そもそも自身の記憶に残りにくい。だから活躍したという都合の良い方だけが記憶に蓄積されていくもの。そうズルく考えるのは人間の良さでもあります。ネガティブなことはなるべく脳の中から追い出したいですから。


そう思うと「抽選でハズレた馬が活躍した」はあまり意味のないところかなと思うので、「得意でない」と曖昧な表現を使ったまでです(笑)。


最優先を行使してピンポイントに活躍馬を引ける、あるいは毎年バツ無し抽選以上クラスの馬だけを取捨選択して、未勝利ないし1勝クラス止まりの馬を何かしらの理由をもって選ばない、そんなセレクト出来たら凄いなと思うのもありますけどね。


が、ある程度の精度は高められても最後は運というか縁というか。その精度を高めること、選ぶという行為が楽しくて申込馬を選定しているわけですけど。


そう言えばほとんど馬を見てこなかった今年のツアーの中でも、どなたかとの会話で「競走(用)馬ファンドの楽しみ方って、そんなもんじゃないですかね。トレセンの動きまで完璧に来てもレースに行ったら全然ということもあるし、結局は運とかの世界ですよ。だから人の評価は参考にしても、それを全てとするんじゃなくて、自身で納得した馬選びをするだけの趣味なんじゃないですか」


ま、この通りかなと。


今年は取りたければ取れるチャンスは増しているのでたくさん出資したければすればよいし、でも増やすと精度が落ちることは自身の経験からも痛感しているため、最近はなるべく減らすことに注力してもいる。アワブラ対象馬もあと3年も続かないと思いますから、毎年キャロットでは最優先馬のみという形に収束していくかも知れません。



更新頻度が少ないブログですから記せることはついでに残しておきます。


「生産頭数の増加と人手不足」


これもここまで何度も記してきたことでもあります。途中を省略して結論を書くと、日本語的な意味での「リスク」の増加だけで無く、マーケット用語としての「Risk」と捉えた場合、もちろんプラスの方向の幅が広がる可能性は全否定しないものの、下方のリスクが広がるだけと考えていること。普通は逆ですからね。分散投資が大事と言われているところからしたら。


馬産や育成においてAIの活用や機械化が進んでいる部分もあるでしょうが、普段の自分の身近な生活に置き換えた時、飲食店やコンビニでのいわゆる日本的なサービスの質、どうでしょうか。


言わずともわかる的な場面は確実に減りました。逆の立場で働いていたこともあるので、そこがよく見えてもしまいます。もちろんそれを求めるような面倒臭い人間にはなりたくないので、なるほどなと時代の変化と思って、頑張ってねといつも応援するのみなんですけど、質の維持は本当に難しい。働き手が不足しているところならなおそう。ただ、サービスを提供してくれているだけでも自身の生活に恩恵を受けているわけですからね。


一口馬主の視点では、全体としてはかかるコストが増加していくけどリターンは増えないリスクの方に寄っていく。これってお金の話をしているようで単純にそうでも無くて、生産された馬がレースに走れる機会(というか確率的な割合)が減少していくということで、そもそも応援できる回数や時間は増えないという面ももちろん出てくる。数のバランスがおかしくなっていることの悪い部分が出ています。もちろんそんなことはプロの皆さん分かっていることですからうまく調整されて行くものと思いますけどね。


これが積極的に出資頭数を追い求めない、権利を将来に先送りしない、先の権利を求めないという考えの一つの理由でもあり。


ただ、先の飲食店やコンビニの話に戻すと、全体の傾向としてはそうであっても一方では素晴らしいサービスを提供し続けているところもある。つまり全体は全体として把握はした上で個を見ていくことが大事。


全体感ではそうであっても個別にはそうでないこともたくさん、つまり環境が変化しようとも個別に見ていけばチャンスは転がってもいる。だからこそ馬を選ぶということの価値があるんだと信じてますし、それが楽しい趣味。最終的には運の要素が大きくても、ですね。というか、運の要素があるからこそ楽しいとも言える。


ここまで、書いてあることのどこまでが私の本心でどこからがそうでないか、あくまでも個人の感想ですので念のため。なお、頭に思いつくことを整理せず書いていたので、同じようなことを繰り返しているだけの文章にも見えなくありません。ま、文才のない素人のブログですから多少の散らかりはご容赦を。



さて、余計な話(笑)が長くなりましたがここからが本題、今年の申し込み馬について記していきましょう。


予算ギリギリまで攻めたもののこれ以上は無理(笑)。検討会やツアーなど、色々な見方はとても参考になりましたし、新たな発見もたくさんありました。改めてお世話になった皆さまありがとうございました。


まずは母馬優先権を行使した2頭、この時点で出資確定かと思いますが、いずれも楽しみです。毎年出資している母の仔ですし、改めて書くことは多くないのでさらっといきましょう。



9 ラドラーダの23

(父サートゥルナーリア)


生まれの早さを除いても素晴らしい馬であることは間違いないです。ツアーでの雰囲気ももう文句の付けようがないレベルでした。確実に高いレベルで走ってくるでしょう。


体高は高くありませんが、サートゥルナーリア産駒の特徴の一つでもあること、動かすと筋肉の使い方など、圧倒的なものを感じます。母の仔たちの中でもこの時点での評価は個人的には一番と思います。


母の仔のウィークポイントである膝、ツアーで見た馬体はまだお腹に余裕も感じられましたけど、ここで膨らみが止まってくれたらギリギリ持つんじゃないでしょうか。


ただ、この血統を良く知る人は馬体や動きそのものはあまり関係なく、気性面がどうかということだけ気にしているはず。ツアーでもこちらから話を振ったからというのもあるかも知れませんが、若い頃は前進気勢で走るけど止めることを覚えちゃう、外から被されると止める、かと言って馬群を嫌がることもある。誰に聞いてもそんな話で一致することばかりでした。


その点を父がどう補ってくれているか。この馬に限らずのサートゥル評からすればカナロアっぽさがプラスに働いているようにも見える、兄たちほどはピリッとしていないというのもありましたので、なんとかいい方向に向いて欲しいですね。ピリッとし過ぎていてもしなさ過ぎていてもダメ、料理の味付けと同じく絶妙なところが求められるもの。


ただ、生き物ですからレシピ通りに全ての物事が運ぶことはありませんし、時間をかけて熟成されてどう変化したかも蓋を開けて見ないと分からないですからね。


さて、少し気は早いものの来年のことも考えておく必要も。ラドラーダの24はキタサンブラックの牡馬ですし既に評判を聞くほどですから、この価格帯からもう一声高くなることは見えている。お財布に優しくない血統になっちゃっていますが(笑)、毎年のようにご縁をいただけているだけで充分。


まだ出資確定したわけでもなんでもないですけど、レイデオロを超える活躍まで妄想しておきましょう。



26 ピンクアリエスの23

(父アルアイン)


最初に、今年の口数は1としました。半兄ラスハンメル、一つ上の全姉アンティジャミーラは5口ですが、その比較で評価が大きく下がるということではなく、単に予算の都合であることを先にお断りします(笑)。


細かく評価をするとラスハンメルの時のようなワクワク感や期待度まではありませんが、この馬自身は現状はまだ小柄も、遅生まれで確実に成長してくる姿を想像できますし、事実そういう実績のある血統ですから、来年春を迎えた頃には大きく変わっていることでしょう。


ちなみに、今年はラドラーダだけじゃなくピンクアリエスにもキタサンブラックの牡馬が誕生しています。無事に募集がかかったら、本当にご利用は計画的にしないといけませんし、いい意味で来年が恐ろしくもあります(笑)。今年の募集世代はまだ価格は抑えられていると聞きましたからね。来年ピークを迎えてイクイノックス産駒が募集にかかる再来年から落ち着くんじゃないかとも聞きました。



以上アワブラ2頭でした。


では、残り2頭の申込馬について。


まずは具体的馬名を記す前にプロセスの変化を記録しておきます。ブログの良さはこういうところにあって、身になっているかは別としても、あとで振り返ることができてその時々の思考を思い出せるのがよいですね。


今年は関西馬かつ牝馬に焦点、初仔以外に最優先を行使したいという考えのもと、またグリーンの方に予算をだいぶ投じたので安めの価格帯を狙わざるを得ないこと、そんな背景もありカタログの後半番号、具体的には60番台以降の関西馬のみで検討を開始しました。


グリーンの頭数に慣れた身としては、絞っても30頭近くいること自体が苦痛(言葉を選びましょう)。もちろん冗談ですがその狭く限定した範囲でも自信を持って最優先を行使できる馬は見つかるから充分、それだけの募集馬が揃うクラブであるということでもあります。


そして入会したのは2002年産から、もう20世代以上やっている趣味、どうりで頭だけでなく、体力も気力も衰えるわけです。向けられる予算こそだいぶ増えましたが、それ以外の低下はどうしようもありません。


脱線しすぎなので本題に戻します(笑)。



カタログ前半の馬は父の種付料が高い馬が多く、その分高くなりやすい。もちろん種牡馬の能力は本当に大事ですが、私はそれよりも母系に注目しがちの馬選びをしてきているので、高い馬の存在を忘れて検討できることは悪くありません。


ということでカタログ、動画を眺めて決めたのは以下の馬でした。公開日初日はライトスタンドにいましたので、確か2日目には最優先と決めたと思います。



79 グリューヴァインの23

(父モーリス)


父モーリス、母父ゴールドアリュールの牝馬。文字面だけでは最優先を使うどころかむしろ検討の範囲外に追いやられてもおかしくありません。ただ、私はどちらかというと動きを重視しているので、もちろん血統要素は気にはなるけれど、くらいの思いでした。


3,000万円の価格設定も絶妙、預託先を考えてもクラブの期待度は伝わってきます。


さて、いくつかポイントはありますが、まずは文字面から整理してみましょうか。


父、母父の組み合わせは上記の通り、マイナスにはなってもプラス評価にはなりません(笑)。


次は母の仔出しについて。これまで母グリューヴァインの名を聞いて出資を検討してきた記憶はありませんでした。すごく小さかった仔が募集にかかったことがあるくらいの記憶。


ただ、2つ上の兄リューデスハイム、1つ上の姉ヴィンブルレーあたりから母もお産に慣れてきたのか、配合の工夫がサイズが出るようになって成績が上がってきています。兄は勝ち鞍こそ1つですが、全レース見返してみると少なくともあと2つ、3つと行ける馬に思えますし、姉は先日デビューし2着、これも勝ち上がりは充分見えそうです。


ブラックタイプを確認してもG1級そこまでは求めない方が良いのかも知れません。ただ、この価格帯の牝馬、芝もダートも、個人的には芝で走ってくれそうなイメージがある中で、コツコツ以上の走りは文字面から固いというか、確実性が高いかなと思っていました。


大久保厩舎ならばアンデスクイーンの23と一緒に登場するシーンも妄想したり。


続いて、写真や動画、ツアーの印象を。最優先としていた理由の中心ですから。


ツアーは静止画より前が強く見えました。肩は立ち気味ですが、いずれにしても凄い馬体をしてます。鼻と胸から分かる心肺機能も充分、左後一白も加点要素でしょうか。


で、ここが最も大事な決定ポイント、動かした時のインパクトは相当なものでした。


色々あってもう覚えていないというか、うまく言葉にまとめる自信がないので割愛しますけど(適当)、最優先行使に相応しい、一つ欠点があるとすれば飛節の違和感だけがどうも気になる、サイズやボリュームはとてもよくて、でも誰に聞いても明確な答えがなかったということは素人のただの間違った見解なんでしょう。


ということで、最優先5口、とほぼほぼ9割方決まりかけていて、最後に記す馬と2頭取りの可能性も考えたら確率論的にはどう考えてもこっちに最優先を投じるのが正しい選択ではある。


でももう一頭の方は価格が倍することから5口は予算がないということで減口し。


厳しいとは思いますが、もしご縁があったら喜びを爆発させることでしょう。



では、いよいよ今年の最終的な最優先権利の行使馬の紹介。関西馬で牝馬という方針に沿った決定ではありますが、初仔以外ではなく初仔に行きました。



54 レッチェバロックの23

(父キタサンブラック)


母は藤沢厩舎に所属した外国産馬で、デビュー2戦の圧勝劇、覚えている方もいらっしゃるのではないかと思います。私にもその記憶は相当なモノでしたから、もうレッチェバロックの仔が募集かかるのか、でもキタサンブラック牝馬で6,000万円、さすがに無理(笑)。


というように、欲しくないことはないけど厳しいでしょうという初感。また、募集番号54は60番台以降としてた最優先の検討の対象外でしたから一巡目では見ていません。


が、やはりこれだけの馬、見るだけは見たいと思いました。結果、欲しくなっちゃいましたね。


最後を気持ちよく締めるために、まずはこの馬を選ぶにあたってのマイナスポイント先に書いておきましょう。


1つ目は横から見ても、前から見ても左前はソコソコのリスクはあるということ。気になる人には気になるレベルと言えますし、私もノーリスクまでは思えず、上手くいかない最悪のケースも想定はしています。


2つ目は母の戦績、というかレース内容。見てもわかる通りデビューから2戦のそれはとんでもないレベルの勝ち方。しかしその後は気性面が災いして一本調子で走ってしまったとも聞きました。心技体で言えば馬の場合は心と体、特に前者がどうしようもないと何もならないですからね。


と、ここまで書いた以外にマイナスポイントはないですよね。ここから明るく元気よく記していきますよ。


いや、もう一つ残ってた(笑)。初仔の牝馬であること。敬遠されがちのポイントですし、私も牡馬は良くても牝馬は減点して判断。


ただ、この馬の場合、まずお母さんのサイズからして大丈夫だろうと思っていましたが、理想的なサイズでツアー時で460kgとむしろ充分過ぎる水準とも言えるほど。


これならマイナスポイントとはなりません。初仔問わず牝馬の平均的なそれよりも大きいくらいで、父母両方からいい身体を得られたんでしょう。


顔ももちろんですが馬体全体もとても品がある馬、いいところのお嬢さまという感じのオーラは写真や募集動画からももちろん、ツアーでの存在感もとても高いものがありました。


動画では、芝で走っていく上での可動域とか、もう少しなところはありますが、幅がない馬なのに手先が力強いんですよね。体幹がしっかりしているのも評価ポイント。キャロットでは20年産以降最優先を行使する際に最重要視しているのがこの体幹というワードになります。やはりそこは母の非凡な能力、父の素晴らしさを受け継いでいるのかも知れません。


ではここで母のことについて少し触れておきましょうか。もし来年も募集がかかるようならば、より注目度が増してもおかしくありませんし。今年縁があったら来年以降も楽しみなお母さんですからね。


デビュー2戦は見た目にも派手すぎる内容でしたが、負かした相手、ラップタイムとっても運動能力が高過ぎなければ見せることのできないパフォーマンスでありました。


ここ数年の募集馬選定において母の能力はとても重要視しており、特に直近は短距離中心に高いパフォーマンスを見せられる能力が大事だろうと考えています。


ここまで出資をしてきた母の絶対能力的にはレディブロンドとレッチェバロック、偶然にも両馬ともに藤沢厩舎の外国産馬という共通点がありますけど、レースで見せる凄みというか、レディブロンドの場合は脚元の難しさ、レッチェバロックは気性がそれぞれもつ身体のポテンシャルに追いつけない馬というとこの2頭が抜けているように思います。


そして父キタサンブラックとの配合。まずはクロスから見ていくとLyphardが父母5×5で一つあるのみ。なお、キタサンブラック牝馬の愛馬ではラヴェルがいますが、彼女は体質や特に気性面の難しさで悩まされていて、サンデーの3×3という強いクロスを持っている馬。そことの比較ではやはり血が遠いことでのプラス材料は初仔の牝馬であることやレッチェバロック自身のそれを思うとなおあるはずと想像する。


そういえば、名前を出したついでにラヴェルのこと。とても丁寧に近況を教えていただきました。出資されている方、秋の大活躍を期待していて良いんじゃないかと思います。状態は本当に良くなっているらしいということだけ記しておきます。


気を抜くとすぐに話があっちこっち散らかるので戻します(笑)。


父母のクロスだけでなくキタサンブラックとの配合それ自体が気性面をマイルドにさせる意味合いがあるはず。事実、ここまで見せている中で気持ちの難しさは感じませんでした。



さてさて、ここまででも相当な文字数を記してきて、もう書くのもあとで読むのも疲れそうなので、まだまだ書けることはあるけど、内容は省略して力技でまとめに入ります。


ツアーではこの馬をセレクトしたご本人からその理由を熱く語っていただいたことが最優先投入決定の後押しとなったのは事実です。偶然声をかけさせていただき、その後は申し訳ないくらい、30分くらいはお話をさせていただいたと思いますが。


どこかに情報は転がっているかも知れませんが、育成、外厩いずれもこの馬を相当に高く評価されていた。この「相当」という言葉のレベルの範囲は上下の幅はあるかと思いますが(日本語の曖昧さのよさ(笑))、文字通り「かなりの程度」とはなる。具体的な順位を聞いてしまうと私が思っていたレベルを遥かに超える、なるほどそこまでのポテンシャルを感じられているのかと、だからこその価格設定や厩舎セレクトにも繋がっていたんですねと、むしろ高めの価格であることがさらに背中を押してくれました(文字情報だけ見るとこの馬は割高に見えるかも知れません)。


さらにいえばクラブにとっても新しいアワブラ血統を欲しているということ。今年の募集馬リストを見ても同じ母系の馬が増えていることは分かる。その点、レッチェバロックという名はいい意味でどこにも染まっていませんし、もし初仔から活躍すればこの血統を引っ張ってくること、次あるいはその次の世代へと繋げていくこともできます。


繰り返しますが私は母優先権の獲得を目指してはいないため、単に活躍の期待値を上げてくれるんじゃないかと思っているだけです。



最優先の選択について、もちろんグリューヴァインの仔の評価を下げたのではなく、今でも確実に行くなら、あるいはリスクを低く見積もるならば、何よりお財布への優しさからは79番の選択の方が正しいと思います。途中にも書きましたが両取りを狙う中では最優先の使い方を逆にするのが理屈上は正しいです。といいつつブラックボックスの中身は見えませんけど(笑)。


ただ、そういうことではなく、桜を目標にしたいというお話、そこを目指せる馬ということもありましたが、私個人的には無事に進めば3つのタイトルそこまで意識できる馬になれる、それだけのポテンシャルがある馬だと思い込んでしまったということが気持ちの中で優ったということ。


3頭は確実に、運が良ければグリューヴァイン含む4頭と縁があることを願って結果発表を待ちます。


お疲れさまでした!


✳︎一部内容、写真はキャロットクラブより転載の許可をいただいています。