一口馬主という趣味における成功と失敗の基準は何か。


いやいや、そもそも趣味なので成功も失敗もないですね。ボールとバットを使う球技のGの応援なんかも全勝あるいは全シーズン日本一じゃ面白くもないですから(笑)。



以上!


と、ここで終わらせてはブログにならないので今日はこのテーマで記してみます。


例えばリバティアイランドやソールオリエンス、イクイノックスのような名馬に出資できていればそれは成功、いや一握りの大成功という視点は人が違ってもさほど変わらないのかなと思います。


では失敗はどうか。勝ち上がり出来ないことか、出資額を回収できないことなのか、出資を悩んだ馬が大活躍した一方で自身が選んだ馬があまり…ということか、それとも一度も出会えないで引退なんて場合も。


成功と失敗を対比して書こうとテーマ設定しておきながら、失敗の基準も言うほど人によってあまり変わらないなと想像しつつ(笑)、個人的には勝ち上がれず3歳夏で引退ということがやはり一番のそれ。


というのも、競走馬用ファンドとしては減価償却期間を6歳を期限に設定されていること。つまり6歳までは運用される(使われる)前提のものがそれより早く使われなくなってしまったら、それは運用商品としてはダメだったということ。



ここから先、一口馬主での失敗(未勝利引退)について記しますが、選んで出資した馬あるいは関係者の皆さんに対して失敗だったということではなく、勝ち上がれなかった馬を選んだ自分自身のことを書いていくだけです。


(個人の日記として書いていて読まれていないブログであったとしても)最近は言葉狩りも怖いですからね、念のため注意書きしておきます(笑)。未勝利馬たちを「失敗」と記すので。



愛馬選び。今も適当と言えば適当なことは変わらないですが、2014年以前は今と比較しても相当に適当でした。また、馬選びのルールや一頭あたりの出資額の制限もありました。なのでそれ以前の未勝利馬たちを振り返ったとしてもたぶん今後の自分の馬選びに繋がるものはありません。


従って、馬選びのルールや出資基準額を撤廃した2015年(2014年産)、さらに見るべきポイントをを変えた2021年(2020年産)以降の愛馬成績を見ていきます。データは以下の通り。(2023年7月23日現在)




(一口馬主DB有料会員期間に色々と拾っておくことが重要ですよ(笑))


各世代ごとの未勝利馬たちをピックアップし、馬選びの失敗に繋がったポイントはどこか、今後に活かせることはないか、過去のブログや自分の記憶を返しつつ長々と記してみます。現実から目を逸らさず理解することに意味があるので。ブログに記しておくことって振り返れるのでいいですね。


・2015年(2014年産)

 出資1、勝ち上がり1。対象外



・2016年(2015年産)

 出資2、勝ち上がり2。対象外



・2017年(2016年産)

 出資4、勝ち上がり3。1頭未勝利

モンドヌーヴォー(ラフォルジュルネの16)

 初めてキャロットの募集馬見学ツアーに参加し、最初の展示場で最初に見た馬がモンドヌーヴォーでした。なので気持ちの面でどこか贔屓目があったのは確かです。


 可動域ももの凄く大きくて柔らかくて、今だったら緩いと判断したかも知れませんけどね。ただ、実際に未勝利抜けまであと僅かだった訳で惜しかったのも確か。ちょっとした運の差と思ってます。こればかりはある意味仕方ない失敗だったかなと振り返ってます。


 一つ言えるのは当時は今よりもはるかにこの趣味への熱があったのは確かで、心身への効用という面でも今とは全く違う。一戦一戦にかける気持ちが違いますから。向き合う気持ちって大切ですね。(テーマと無関係(笑))



・2018年(2017年産)

 出資6、勝ち上がり5。1頭未勝利

エールプレジール(アースリヴィングの17)

 こちらはグリーンへの入会時に最初に出資した馬。当時は満口になっておらず確か2歳2月にボーンシスト発症をしてしまいました。今ならよく理解する「様子見最強」ができたわけで、もし様子見時点で発症していたら間違いなくスルーしていたはず。


 ただ、そうは言ってもこの馬に出資を決めたから今のクラブとのお付き合いがある。入会金と思えばそもそも失敗とは言えないのかも知れません。(未勝利馬セレクトを失敗と定義付けしておきながら(笑))



・2019年(2018年産)

 出資10、勝ち上がり6。4頭未勝利

ハリウッドルビー(アイアムルビーの18)

 「様子見最強」で入厩直前の2歳7月に出資を決めた当時のブログにはこうありました。「セールスポイントとしては、兄姉が仕上がりまで時間がかかっても体質が強そうな競走成績を残していること。また、3月の動画でかなり気性面の心配は感じたものの、逆張りすれば遊びながらもフットワークはよく、時計も出せているポテンシャル、母の絶対能力というところですね。気性面はかなり賭けの要素が大きいですが、目をつぶって行きました。」


 なんだ、分かっていたんじゃん、そんなところでしょうか(笑)。一本調子な感じは後で触れるアンナジークに似ているところもありますね。この馬を選ばない選択としては、例えば坂路でのタイムが加速ラップではないところなど、今となれば改めて気づけたこともあります。そういった客観的なデータも大事なんだと実感しましたし、「かなりの賭け」なんてする必要もないこともよく理解しました。



ブラックアリエス(ピンクアリエスの18)

 これまでスルーしてきた愛馬ピンクアリエスの仔。姉らの活躍から完全に後追いでの出資。当時は牡馬より牝馬の仔出しの良かった印象のある母に、非ディープ系の父との配合ですから待ったをかけられれば良かったのかも知れません。


 でも、やはり後追い感があったからこそ母優先権のみで確保できるならの思いが強かったですし、ツアーでの印象も悪くなかった。大成できなかった理由は馬体よりも気性面、この辺りから馬の表情など、気性面を改めて意識することになりました。その授業料かも知れません。



ラヴドワンズ(ディアマイベイビーの18)

 「検討していく上での懸念点であった前脚のガニ股感はツアーでも変わらずでした。しかし、ポテンシャルは秘めていそう、そして来週末デビュー予定の兄の走りを待ちきれないという思いも後押しをしました。」いきなり当時の引用からですが、初めてビビッと来た馬である半兄キングサーガのデビューを控えていたこと、出資理由の大半はそこなので、兄は兄、妹は妹と思うべきですよね。


 ま、そんな簡単に切り分けることは難しいですけど(笑)、冗談はさておき、この馬は歩様に大きなマイナス点があったのですが、結果的にその脚元の故障での引退。全て完璧な馬など存在しないことも分かっていますが、ちょっと無理狙いだったのかな。そこは反省点です。



ルーチェビアンカ(ボーナスチャンスの18)

 無料で出資させていただいた馬。母名からしたらチャンスを活かしきれなかったというところでしょうか。スーパーリーチが来たとしても当たらないことはありますからね。


 真面目に記すと元々はネーラペルレの18という別の馬の権利をいただいていたのですが、残念ながら運用前に停止となり、たぶんクラブ初のことだと思うんですけど特別募集馬の代替馬として用意されました。紙っぺら一枚に馬体写真一枚貼られただけのそれでも(笑)、グリーンの配慮が嬉しかったです。もちろんその好意を受け止めたわけですけど、この馬自身も喉に難しさを抱えたりと上手くはいきませんでした。


 さて、何か失敗から学べることはあるのかですが、その前年ルヴァンヴェールの権利は入会時期の微妙な差でいただけなかったので、この年はせっかくの権利をいただこうと。何度かブログに記してきましたけど、グリーンの特別募集馬は実質的に会費を半分あるいはほぼゼロ円相当にしてくれるもので初めてのボーナスチャンスを放棄することはできませんでした。つまり避けようになかった。


 なお、翌年の特別募集馬ダイヤモンドフジ(マウントフジの19)は来月の小倉で中央復帰戦を迎えますが、既に維持費含めてもプラス収支にあるのでやはり嬉しいおまけの制度かなと。もう一年後については馬を見てやめておこうと判断、結果的にこの馬は未勝利馬でした。そして昨年はサミアド(エイシンバンバの21)、ここまでの経過が悪くなく、もう入厩間近とのことですし、今年3頭デビューして未勝利の愛馬たちの起爆剤になってくれるかも知れません。



と、ここまで2019年(2018年産)までの失敗について記してきました。なんとびっくり、最も文字量多く熱く書いたのが特別募集馬に関すること、失敗ということから脱線しつつもありました(笑)。結論を考えずに適当に記すとこういうこともあります。


ただ、失敗の経験を活かして選択をしていくのは大事。グリーン→キャロットと続く募集時期の直前に文字化しておいた意味はたぶん大きいと思います。もちろんアレもダメ、コレもダメとやり過ぎると出資できる馬が減ってしまいますけどね。



ここまででだいぶ長くなってしまいましたし、残りの2世代、残念ながらその数も多いので次回更新に回します。(たぶん)