最近同じことを何度も記しているような気もしますが、グリーン、キャロットともに来月の半ばまでには募集予定馬が発表、そこから間を置かずグリーンは募集価格なども発表されていくことでしょう。


一口馬主で唯一とも言ってよい選択権がある時間。先に募集開始し出資確定しているクラブでの皆さんのブログを読むとなおソワソワ、ワクワクしてくる時間でもあります。


一方、この時期は必ずしも前向きなことばかりではない、現実から目を背けてはいけないことも存在します。それは、3歳馬たちの勝ち上がり。もう6月も終わりですから実質チャンスは残すところ2ヶ月間となりました。


現3歳世代は9頭に出資し、先にデビューした4頭は9月に勝ち上がるというこれまでにない好スタート。しかし、そこからの勝利の積み上げはうち1頭が2勝目を挙げるにとどまり、他の5頭に至っては未勝利うち2頭は未出走という現実。


目の前の現実は現実として理解しないといけません。なかでも過去の愛馬の中でも最も想いを寄せたラディアンシアの現状、未出走での引退も覚悟はしています。未勝利戦期間中の出走はさすがに無理と思いますが、チャンスある限りはその先の時間を見てでも何とかしてくれることを願うことしかできません。



と、ネガティブモードからのブログスタートとなりましたが、今日は決してこれを書きたかったのではなく、自分自身に現実を理解させた上で愛馬の募集検討に臨みたいということを書きたかったのでここから本題へ。


この趣味を続けていく上での大事な指標の一つと捉えているのは「勝ち上がり率」、以前にも記していましたがここ数年は昔と比べると個人的なそれはだいぶ良くはなりました。


が、波があるのも現実で、その波はどこか妥協点を持っての出資となる場合はなお厳しい波が来ているのも確かです。


ここで一口馬主DBよりクラブ別の現実を。以下は過去5世代のクラブ別の成績ですが、勝ち上がり率についてはキャロットでは5割強、グリーンは4割。つまりクラブ内での出資頭数を増やせば増やすほど基本的にはこの数字に収束していきます。




もちろんデータはデータ。あくまでも過去の事実を把握するためのもので、この先どうなるかは関係ないとも言えますが今日のところはその視点は捨てておきます。


それぞれのクラブで1頭ずつ出資し、両馬ともに勝ち上がれば勝ち上がり率は言うまでもなく100%。ただ、仮に5頭ずつ出資すればその率は20%に低下する可能性もある。


いやいや、そもそも1頭出資で勝ち上がる前提がおかしいでしょ(笑)、と突っ込まれてしまいそうですが。


この率を意識するのであれば、なるべく頭数は少なくした方が高くキープできる可能性は高いですし、頭数を絞る、自分なりにとはいえ厳選しての結果なので仮に勝ち上がり率が上がらないケースだとしても納得感は高い。



再び先の一覧表を掲載します。



一番右、「3勝馬率」の数字がパッと目に飛び込んできました。キャロットでも2割弱、つまり募集馬の5頭に1頭未満という水準。グリーンに至っては5%を切っている、つまり20頭に1頭未満。


この20頭に1頭という数字からすぐに連想したのは、「グリーンの募集馬って毎年20頭前後だよね」ということ。つまり、あのカタログには1頭だけは3勝以上勝てる馬が含まれているけれど、他の馬は2勝以下ということにもなる。


ちなみに、私のグリーンの維持費を支えてくれている(いた)馬たちは2勝クラスの馬が多く、実際のところはもう一つ左隣の数字の方が意味があることも確かではあったりするのですが、カタログ一冊から厳選する、頭数を絞り込むことがより率を高めてくれることになる、逆に言えば頭数を増やせば増やすだけ自らその率を下げにいっているとも言えます。なんせ一冊のカタログでそれだけ勝てるような馬は限られているんですから。



私の一口馬主という趣味への向き合い方として一時期、頭数が増え出走数が増えてほしいいう頭がありました。自分の中ではどうやらそのモードはもうなくなってしまったようで、なんでも出走できればよいのとは違う思いに。


もちろん愛馬がたくさん走ってたくさん活躍するシーンは求めていますが、長く続けるという視点ではやはり金銭面の戻りは無視できませんし、より納得した出資をしたい、だからこそ一応この2年は頭数を絞ることには成功しています。


自分なりに厳選した馬が勝ち上がって、なんなら2勝3勝と勝利を積み上げてくれる馬ばかりなら、気持ちの面でも金銭面でも理想の形ですからね。



さて、一気に話は変わりますが、この趣味をあと何年続けられるかということ。同じ金融商品のことをふっと思い浮かべたことからこんなことを考えました。


iDeCo、このワードを聞いて私もやってるよという人もいらっしゃるかと思います。この制度は、簡単に記すと今(現役時)の所得を押し下げるもの。つまり減税効果を求めての投資ですね。


ただ、意外と無視されている点として、この制度は退職して制度解約する際の退職所得としては増えてしまう、増税効果へと繋がること。


ごく簡単に記しましたが、将来への税金負担の先送りの側面もあることを理解して投資する必要があるはず。そういえば現在その退職所得の見直しも議論されていますからね、私がiDeCoを解約する局面に差し掛かった時、とんでもない負担がのしかかるリスクだって充分ありそう(笑)。


と、将来の心配をすることも大事。将来への備えをすることも大事とは思う一方、そこに過度に偏重してしまうのは逆に言えば今という機会ロスをしているのとも同じこと。


確かに将来の見通しは困難であるものの予測できる日本の将来、どんどんと収入に対する可処分所得の割合が下がっていくだろうことは見えているからこそ思う、その将来に残したお金をいざ使おうとしてホントに使えるか、満足いく心身の状態であるか。


そう思うとやはり今のお金は今のうちにということも悪くない。


仮に大病や大怪我をせず生きていられたとしても、この趣味を今と同じように続ける、あるいは同じ効用を求めることはできないはずです。それはお金の面ではないものとしてもそう、馬選びの集中力だって低下するだろうし、行動力も下がる。もしかしたら馬であることすら認識できなくなっているかも知れません。


個人のブログなので好き勝手なことを記していますが(笑)、とにかく今年の募集に向かう気持ちとしては出資頭数を絞ることとは大前提で、一方で金銭面の制約で諦めることはしないこと、いつまで楽しめるか分かりませんし、もちろん無理のない範囲でやること、そんな考えにまとまりつつあります。


今年の出資が終わる9月後半に実際どんな状況になっているかは想像つきませんが、いったんは今の考えを思うままに記してみました。



以下、心の声を最後に。


(そういえば、3歳世代のグリーン勝ち上がり率ってまさかのトップですかね?)


(その中で6頭出資の2頭勝ち上がりはなかなかに厳しい)


(ここから全馬勝ち上がってくれますよ、きっとね)