新馬戦がスタートして2週目のこの週末、いよいよレイデオロ産駒がデビューを迎えます。


この時間はそれこそ2017年の東京優駿を勝利した瞬間に今後どんな形で種牡馬生活に入れるのかを考え、そこに大きくプラスとなったのは秋の天皇賞のタイトル。そのお陰で種付料も上がり、かつ多くの繁殖牝馬に恵まれました。


初年度産駒から愛馬となったのはミダース(アイヴィベルの21)のみとなりますが、パワーとバネを備えた大型タイプの牡馬でおそらく秋のデビューを目指すことになりそうですが、その走りを見るのがとても楽しみ。


一方、いくら愛馬の仔、それも初めて父となる愛馬の仔だからとって無尽蔵に出資できるお金はありません。加えて、放っておいてもバイアスがかかって見えてしまう子どもたちへの評価。なるべくそのバイアスを小さくする、なんならレイデオロの仔ということを忘れる形で馬選びすることも必要とも思っています。



さて、時間を二年前に戻して、当時のセレクトセールでの当歳セリに上場された馬たちのことを思い返してみます。とてもバランスの良い馬が多いというファーストインプレッションでした。


そして、昨年の40口クラブ募集時に出資候補とした馬たちもバランス良い印象から大きく成長してくれたと、ミダース含めてその後がとても楽しみ、そんな思いで溢れかえっていた。


しかし、一つ気になっていたこともありました。牡馬は大柄なタイプが目立った反面、牝馬はというとサイズ感に不安を覚えた馬がちらほらいたということ。具体的な馬名は控えますが、それらの近況をさっと追ってみると決して私が理想とするような成長曲線は描いていないよう。もちろんあくまでも馬体重という数値面しか見てはいませんが。


そう言えば、レイデオロの母ラドラーダは430kgでデビューし、その後も前後の馬体重で走っていました。


「ブエナビスタ、レッドディザイアを負かしに行くよ」


当時藤澤先生が残した言葉、今でも記憶にあります。実際に3歳秋の3連勝の走りは強い前身気勢とバネ、凄みを感じるものでもありました。その勢いの後、休養を挟んでの4歳春の2戦で結果、まさに先の言葉が出たタイミングでもありますが残念な形となり、秋以降は一気に馬体重は20kgほど増えたものの3歳秋のような最高の輝きを取り戻すことはできず。



何が言いたいか。そう、ラドラーダ自身は420-430kg台がベスト体重だったのかも知れません。一方で産駒たちは500kg前後まである、牝馬のラディアンシアは脂肪の厚さについて言及されるほど、少なくとも母よりは一回り以上大きな馬と言えます。


なので、母が小さくてもレイデオロ産駒はある程度のサイズには恵まれるのかなと思ってもいて。


ただ、某所でナスノシベリウスの22の最新の馬体写真を見て、ちょっと貧相な感じを受けたんですよね。5月に撮影されたもの、グリーンで募集がかかるとすればおそらく今月末から来月の前半ではカタログ撮影がありますから青草を食べられる時期とは言え、この短期間の間にどれだけ成長できるのか、少し不安な気持ちが出てきました。


2年前の当歳馬の他馬のセリを見た時のようなバランスの良さ、この仔の当歳時の姿にも同じようなものは見えていたのであくまでも一時的な馬体の変化のタイミングになっただけ、かつ芦毛だから良くは見せない。そう思っておくこともできなくはない。


なお、半姉アレグロモデラートも募集時は決して大きくない中で、その後1ヶ月で急成長。半兄ソウルアンドジャズも同様に急成長を見せたことを思えば母系の力で募集後に一気に成長するのかも知れませんね。でも、出資欲は若干下がったのも確かです。気にしすぎかも知れませんし、実際に募集がかかったらクルっと手のひら返ししているかもですが。



もしかするとレイデオロ産駒は牝馬より牡馬かな。ここまでの経過からの抱くものはそんなイメージにあります。


ナスノシベリウスの22の馬体を見たこと。結果的には一度頭の整理をさせてくれ冷静になれる機会を得られたと思えば悪くない。


何よりノールックカーボン紙をしようと思っていた私の脳内をひと休みさせてくれたわけですから(笑)。お財布事情を考えたらちゃんと検討すべき話ですからね。



最後に、


これまでこのブログでは某クラブの申込用紙を「カーボン紙」と書いてきたと思いますが、この場を借りてお詫びと訂正をさせてください。


これ


正しくは「ノーカーボン紙」が正解でした。


「カーボン紙」は紙と紙の間に挟んで使う(色付きの)用紙を指すようです。


反省の意味を込めて、8月までは出資を控えることをここに誓います!