社台・サンデーTC、G1TCから特別入会の会員番号が届き、募集予定馬も発表(レイデオロ産駒に頭が引っ張られてしまうのでリスト確定までは確認しないことにしています)、そんな風に1歳馬の募集が始まっていきます。


一方、2歳馬と言えばPOG本販売が始まりました。ここ数年POG自体はやりませんが、愛馬たちの紹介コメント、「どんなもんだ?」と、ニヤニヤするために購入しています。今年も昨年一昨年と同様に、



「POGの達人」

(グリーンの馬が掲載されやすい:実際愛馬はみな写真紹介あり)



「丸ごとPOG」

(一番好きなPOG本:圧倒的ビジュアルとクラブレポートがよい)

を入手して。


1歳馬の募集が始まる、2歳馬はPOGの検討が始まる時期ですが、今日15時でグリーンファーム2歳馬一頭の締切がありましたので、お昼休憩のタイミングに電話しました。昨日ギリギリまで迷い悩みましたけど。


前回のブログでも前振りしていたようにキャロットクラブのキャンセル募集、追加募集で76.5万円をいただけたので、そこから捻出と考えれば(笑)。



アンナジーク

父ヴィクトワールピサ

母アンナモンダ

(BMS Monsun)

牝 美浦・中舘

総額1,400万円(一口70,000円)

意味:母名の一部+勝利(独)。父名より連想・Anna Sieg


昨夏の募集開始時点は「スルー」「様子見」という評価しかできませんでした。母の仔出しの安定感、動画での動きの良さは把握していましたけど、何よりサイズが小さいこと、かつ母の18歳時の産駒ですから体質面の不安が大きかったからです。


ただ、決め手となったのは月初更新の坂路動画。少なくとも私がグリーンに入会してから一番良いものを見たのでは(個人の感想)、そう感じさせてくれるものでした。現5歳(2勝C)のエレガンテレイナもほぼ坂路動画一本で駆け込み出資を決めましたが、それ以上に惹かれるものはありました。


まだ15-15くらいの時計ですが、小柄な身体をピッチ回転の速さで十分にカバーできていて、首を使ってブレもなく安定して走れている。気持ちの面もいい意味で真面目そうで、牝馬特有の難しさもあまりなさそう、坂を登り切ってからもストライドを伸ばして走れている。


うん、いいポテンシャルを秘めているのではという判断をしました。他の様子見中だった馬をすっ飛ばして一気に電話プラスカーボン紙の出番となりました(笑)。


動画以外の点も含めて、プラスマイナスを整理してみると。


・プラス

 本州へ移動済み

 兄姉の戦績

 コメント一番良いと思う

 募集動画の運動神経の良さ

 坂路動画の動き

 全身を使ったフットワーク


・マイナス

 小さい、300kg台覚悟

 母高齢

 左前脚の硬さ

 後肢の緩さ


こんな整理になりました。


サイズの小ささについては、兄姉の戦績を振り返ると、みんな小さく一番大きくても450kg台だったかな。そんなもんだ(笑)と理解しました。一つ上のこんなもんだ君(笑)も牡馬で430kg台ながら先日重賞に出走してますし。母年齢からの体質面の弱さを見せていない、神経質っぽさもなさそうならば、マイナス面よりもプラスを見ていこうと。(このクラブの募集馬ですから、たぶんホントにいい馬ならばこの価格では回ってもこないですし)


ただ、そうはいってもサイズは気になるもので、小さい馬はなかなか難しいのも確か。データ的には厳しいものもあります。


私の場合、現3歳世代で初めて小さい馬に2頭(スズナミ、シャルムランプ)に出資するまでは、一頭も「〜425kg」という分類の愛馬がいなかったんですよね。別にサイズは意識してこなかったですけど、結果的にそうでした。もちろん不利な面もありますが、全身を上手く使えればという面ではアンナジークは大丈夫そう。


血統面では父ヴィクトワールピサの愛馬は初となります。牝馬との相性がいいイメージのある父ですし、アウトブリードでこれという特徴もなさそうな配合もそれはそれで良いのかなと。


マイルから中距離まで幅広く活躍してくれる、そんな「追加出資の牝馬」での愛馬となってくれることを願っています!



大柄なタイプが多い父の産駒ですが、本馬は比較的コンパクトな造り。肩周辺やトモには弾力のある柔軟な筋肉を有し、骨量のあるしっかりとしたフォルムからは頑健さが感じられ華奢な印象を受けません。徐々に筋肉量が増してきたことで、ゆとりある上体をキープしながら身の入りが良くなる成長過程は牝系を重視する配合を繋いできたドイツ血脈の影響を色濃く受け継いだ印象で好感が持てます。


全体的なシルエットに幼さを残しますが完成する頃には父親譲りの柔らかな筋肉をまとったメリハリのある引き締まった馬体となることでしょう。ブレの少ない安定感のある走りは高い運動センスと強靭な筋腱によるもの、発達した臀部は力強い踏み込みと大きな推進力を生み出しており、秀でた運動神経や資質の高さを証明しています。英ダービー馬アダイヤーを輩出する優秀な牝系、円熟期を迎えた母の産駒として血の継承を繋げる活躍を期待しております。


✳︎一部内容はグリーンファーム愛馬会より転載の許可をいただいています。