ティフィンの16

 

父キンシャサノキセキ × 母ティフィン (BMSトワイニング) 牝 美浦・宗像

 

母ティフィンは2006年産(2007年募集)で出資した馬で、同じ年に出資した馬にはラドラーダがいます。勝利まであと一歩というレースをティフィンもラドラーダも繰り返すもなかなか勝てなくて、8月に両馬が勝ち上がってくれた時は感慨深いものでした。特にティフィンの方は、もう難しいかな、、、と半分諦めた気持ちもあっただけに、最後、ギリギリで人気馬を差し切ったレースは何とも言えないものがありました。以後、500万クラスでは勝ち負けに絡むことはできませんでしたが、キャリア20戦と、私の出資馬の中ではかなり多く走ってくれた馬でもありました。

 

ティフィンの仔はこれまで3頭がキャロットクラブで募集されています。出資頭数・予算の問題が一番ですが、あまり惹きつけられるポイントがなく、最終的な出資候補に挙がることはありませんでした。今年も、同じく母優先の馬であればピンクアリエスの16(父トーセンホマレボシ)の方に注目をしていて、こちらはほとんど検討もしていませんでした。

 

が、、、ツアーで実馬を見て触れてしまうと、「ティフィンの仔か、、、可愛いなぁ」という気持ちに加え、牧場のスタッフの方の「兄姉の中で一番だと思います。」というセールストークにも踊らされ(出資は個人の責任で行っています。正しくは「踊らされ」ではなく「後押しされ」となります)、一気に心の中で出資候補に名乗りを上げてきました。

 

そこから改めて血統や動画のチェックをしてみると、これまでティフィンには中距離向きの種牡馬が当てられていましたが、キンシャサノキセキに替わったことで、やや足りないかも知れないスピードを補えるかもということ。また全体的な体の運びもよく、中でも後ろ脚の力はそれなりに感じたことで、カタログのコメントにもあるように短距離でコツコツと走ってくれるかもと思いこむようになりました。

 

後に知ったのですが、ティフィンは今年の繁殖牝馬セールへの上場が決まっており、出資できるチャンスも今年が最後になるかも知れません。完全にツアーのみで出資を決めたことは否めませんが、初めてのツアーでしたからそういうことも何かの縁だと思いたいですし、母のように丈夫に長く走ってくれることを期待しています。