《「洋服の青山」店舗2割削減へ 400人希望退職募集》

感染拡大の影響による業績の落ち込みを受けて、「洋服の青山」を展開する青山商事が、店舗を2割減らす方針であることがわかった。青山商事は、2022年度までに85店舗を閉店する計画を打ち出していたが、さらに80店舗程度を追加する方針だという。店舗全体のほぼ2割にあたる、およそ160店が閉店することになる。スーツや礼服の需要が落ち込む中、感染拡大の影響で在宅勤務の広がりなどがその傾向に拍車をかけ、業績が悪化したという。また、正社員の1割にあたる400人程度の希望退職を募集することも発表していて、事業の立て直しを急ぐ考え。

 

 

なるほど。

 

この店舗数削減て、単純に業績悪化での削減ではないだろうな。

 

通販部門が充実してきたからなんじゃないかな。

 

スーツ販売はあんなに大きな店舗を構えて従業員を多数配置してやるビジネスではもはや無い。

 

採寸だとか裾上げだとか、その辺も今はネット経由で不自由なくできる。

 

普段スーツを着ている人はだいたい自分のサイズはわかってるからね。

 

確かにコロナやスーツ需要低下で下がった分もあるだろう。

 

でもホントのところは、通販でやれる計算ができてきたから店舗と人を削る。そう経営サイドが考えたってことなんじゃないかな。

 

つまりこの青山の店舗削減ニュース、実はそんなにネガティブなニュースではないってことだ。

 

 

これめちゃくちゃコストダウンになるね。

 

そしてきっと、これから更に通販部門を充実させるんだろうね。

 

そもそも需要が減ったとはいえ、たいていのサラリーマンはスーツを着ている。

 

日本でスーツの需要が消えることはまずない。

 

あとは顧客ニーズに合わせて、より注文しやすい形を作ってあげればいい。

 

そもそもがスーツ購入という作業が、「店舗で試着・採寸して買う」というとても面倒で時間のかかることだった。

 

普通に普段着を買うのとはわけが違う。

 

普段着は趣味であり娯楽だ。これは時間がかかっても楽しい。

 

でもスーツ選びなんて仕事の延長上にあるもので、別に楽しいものではない。

 

そんな作業はできれば簡単に済ませたい。

 

なので通販が充実すれば、顧客はこのストレスを回避できることになる。

 

 

あとは取りこぼしを防がなければいけないね。

 

つまりリピート対策。

 

先述したようにスーツの需要はまだまだある。

 

売れないのはリピートが取れていないからってことになる。

 

青山はその対策に今後更にエネルギーを注ぐことになるだろうね。

 

例えば、「採寸データがあるので、あとは好きな生地を言ってもらえれば作って送ります」として、

 

定期的に生地サンプルを送ればいい。

 

これならネットが苦手な高齢者顧客も電話注文できるし、

 

ネットが使える顧客も、生地がリアルにわかる方がいいからサンプルは嬉しいはずだ。

 

店への帰属意識も上がる。

 

まあこんな感じでうまくアナログも絡めてやっていくといいんじゃないかな。