《出荷不可の“訳あり梨”を使ったビール「和梨のヴァイツェン」発売》

出荷不可となった梨を活用したビール「和梨のヴァイツェン」を本日15日(木)から、クラフトビール製造で知られる神奈川のメーカー「サンクトガーレン」が発売する。今年は長雨や日照不足もあり、“蜜(みつ)症”と呼ばれる果肉の一部が半透明の水浸状になる梨が大量に発生。これにより、味には問題ないのだが、食感や見た目の問題で出荷不可になってしまったそうだ。そこで、同社は地元・神奈川の梨と、SOSのあった新潟の梨を活用し、梨の瑞々しい甘さを詰め込んだビールを製造。もともとヴァイツェン酵母による甘い香りが特徴のビールが、本物の梨を合わせて使用することで、瑞々しくフルーティなビールに仕上がった。

 

 

美味しそうだねこれ。

 

基本的に梨味のものってハズレは無い。

 

さて、この商品の売れゆきはまあ普通だろうけど、宣伝広告を上手くやった例として。

 

出荷できない梨を使ったらしいが、そもそもフルーツビールの原材料は出荷できないものも含まれているはず。

 

そのままでは売れないが加工品の材料としてはOKみたいな。

 

なので本来、この新潟の出荷不可梨を使うことをわざわざ謳う必要もないのだが、

 

こうすることで、「逆転の発想」「農家救済」みたいなイメージが付いてニュースに取り上げられやすくなる。

 

コロナ禍の困難時代に乗じた上手いやり方だ。

 

僕はこういうのは否定しない。というかむしろ推奨する。

 

 

商品はただ作っただけでは売れない。

 

それはどんなに良いものであっても。

 

売るには必ず宣伝広告をしなければいけない。

 

どの会社も宣伝広告費に大きく予算を割いているはずだ。

 

それがここで、頭を使ってお金をかけずに宣伝広告できたら、それは会社にとって大きな助けとなる。

 

良い商品を作ることは当然。

 

その上で、良い広告をできる限りお金をかけずにする。

 

経営者は常にそれを目指したい。