百貨店の雄・三越伊勢丹ホールディングスが今月相次いで「らしからぬ」発表をおこなったことが大きな話題を呼んでいる。人気ブランド「ANNA SUI」事業からの撤退だ。撤退は売上の低下によるもの。実は、アナスイで人気を集めている化粧品、バッグなどについては別の企業がライセンシーを受けて製造・販売しているものであり、三越伊勢丹の店内で販売されている商品も多いものの、同社がそれらを独占的に販売している訳ではない。しかし、アナスイのように百貨店で数少ない「若者にも人気のブランド」の展開は、貴重な集客源だったであろう。一方で、新たに招き入れる「意外な店」もある。それが日本橋三越本店に出店することを発表した家電量販店「ビックカメラ」だ。日本橋三越本店館内へのテナント出店。日本橋三越本店といえば日本を代表する百貨店の雄。「まさかテナントとして家電量販店が出店するとは」という驚きの声が多く上がっている。あの三越伊勢丹が「アナスイ」を手放し、そして「ビックカメラ」を招き入れる――激動の百貨店業界に起きた予想外ともいえる出来事だ。と。なるほどね。
このニュースはちょっとショックだね。日本橋三越までもがついに中国人相手のビジネスを始めることにしたってことだ。一応、表向きは「ハイエンドゾーンの高級家電など、これまでのビックカメラでは取り扱うことができなかったブランドやアイテムの取り扱いもおこなう」と言ってはいるが、“落ちた感” は否めない。
日本橋に来る日本人客は、中高年のわりとお金を持っている人達だ。その人達が日本橋三越のメイン顧客だった。でもその絶対数が減った結果の方向転換とも言える。背に腹は代えられないってことだ。潰れたら先もない。でもやはりこれを見ると、日本人は貧乏に向かっているようだね。全体的に貧乏というより、貧富の差がどんどん開いていくと言える。まあ世間で言われている通りだ。この状況は他人事ではない。これをどう受け止めるか。サバイバルが割と早く、あなたにもやってくるかもしれない。
