フランス・パリを本拠地に置くサッカークラブ「PARIS SAINT-GERMAIN(パリ・サン=ジェルマン)」(以下PSG)。今月22日、世界で初となる飲食ショップ「PARIS SAINT-GERMAIN CAFÉ」を同日開業する新生「渋谷PARCO」にオープンする。クラブグッズなどを展開する日本公式ショップに併設されるカフェでは、熱狂的ファンが多数訪れるパリのホームスタジアム 「Parc des Princes(パルク・デ・プランス)」の人気メニューをオマージュしたメニューをラインナップ。スタジアムフードの定番であるホットドックに独自にアレンジを加えた「PSG ホットドッグ」には、全長20cm超のソーセージとクラブオリジナルの焼印を押したバンズを使用。シンプルに楽しむ「オリジナル」とフランス産グリュイエールチーズと黒トリュフをトッピングした「トリュフチーズ」の2種類がある。ほかにも、サッカークラブらしくHOME/AWAYと2つのスタイルで楽しむオリジナルボトルビールやワンハンドでも食べられる数量限定のガレットといったメニューも展開。今季もリーグ3連覇を目指し本業でも順調なPSGは、あのマイケル・ジョーダンのブランドとコラボするなど、次から次へと新たな分野に展開し、世界にブランド発信を続けている。Parc des Princes を彷彿させる飲食ショップを通じて、スポーツ観戦シーンに新たなスタイルを提案するカフェに注目だ。と。なるほど。
PSGと言えば、ここ数年でネイマールなどの有名選手を一気に獲得して、人気も実力もリーグダントツのものにしている。サッカーは大きなビジネスになるから、そのオーナーはできる限りの投資をしてチームの人気と実力を上げようとする。結構シンプルで、良い選手と監督を買い集めればチームは強くなるし人気も出る。そうなればそこからまた二次的ビジネスに取り掛かれるという仕組みだ。この渋谷の飲食店もその流れでできたものだよね。まあ日本にどれくらいPSGファンがいるか知らないけどね。ただ、もし売れなくても1年2年で閉店なんてことはしない。世界の主要都市に店を構えるというステイタスだけでとりあえずは良いのだから。
さて、ビジネスはサッカーに限らず、“ファン” をつくるというのはとても重要だ。消費者心理として、「ファンになる=帰属意識が生まれる」ということになる。そうなると例えば、サッカーと関係なくてもそのチームの手掛けるホットドッグを買うようになる、ファンだから。アイドルやアーティストなんかもファンクラブってあるよね。普通の企業にファンクラブはないが、ファンになってもらえる魅力を発することが大事だね。「ファンになる」とは、商品でなくその会社に対してのもの。つまり、「その会社が売るものが買いたい」という感覚。アップルなんかそうだよね。ファンは世界中にいるよね。
ファンをつくるには、その会社の意志が見えることが大事。意志とは、どういう想いで今を生き、未来に向かっているかってこと。企業であっても血の通った意志、魂が人を惹きつける。ちょっと前に書いたパタゴニアなんてそうだよね。ブレない意志がしっかりと見える。
ということで、自分のビジネスの意志を、もう一度確認してみるといいね。
