10月1日に、Banksyによるショールームがロンドンのクロイドン地区にオープンしたのは記憶に新しいだろう。その際に彼は、オンラインサイト「Gross Domestic Product」で作品を購入できるようにするとも発表していたのだが、当時は準備中だった。そして、10月16日、約20点の作品がラインナップされたオンラインサイトが正式にローンチ。彼のストリートアートが落とし込まれたマグカップやTシャツなどが並んでいる。値段は10ポンド〜。購入は早い者勝ちというわけではなく抽選方式となっている。その基準は「(なぜ)アートは重要なのか?」という質問に対する50文字の回答。とあるスタンドアップコメディアンが内容を判断したうえで、選ばれた人が購入権を獲得できるとのこと。オンラインサイトによれば、10月28日まで応募を受け付けているという。また、Banksyは「低所得の後援者でも購入をできる価格にしたので、裕福なコレクターは応募を控えてほしい」と発表している。と。なるほどね。
マグカップが10ポンドってことは1400円くらいだね。これらの商品は全部バンクシーのスタジオで作られたもので、大量生産品ではないらしい。バンクシーの作品はオークションで億単位で取引されている。このオンラインショップの商品も、販売価格は安価だが、即高値で取引されるだろうね。バンクシーはどういう意図でこのオンラインショップをひらいたのだろう。低所得者に宝くじの当たり券を安価で手に入れるチャンスを与えようとでもしているのか。遊んでるな。なんだかモヤモヤするね。自分の作品が高値で取引されることをわかっている上でやっているのだから。裕福なコレクターは控えてくれといっているが、それらの人間が仕込んだ応募者も多数いるはずだ。純粋な当選者から高値で買い取ることも考えているはず。なんかお金で遊んでる感じがして僕は嫌だな。まあ、人にチャンスを与えられる力を持つ人が、その力を使ってチャンスを与えるってのは、当たった人にはラッキーなことだろうけどね。
