ベビー用品大手の「ユニ・チャーム」は、保育園向けに紙おむつとお尻ふきが使い放題の定額サービスをスタート。保育士の人材派遣会社「BABY JOB」と組んで、7月からサービスの提供を始め、現在は13都府県で約100の保育園が採用しているという。保育園には、サービス利用希望者の人数に合わせた数のおむつが毎月届き、保育園の担当者は、在庫数をシステムに入力。在庫が少なくなると、業者が配送する仕組みになっている。1ヵ月の料金プランは乳幼児の年齢によって異なる。週5の登園の場合、0歳児は3000円(税抜)、1歳児は2800円(税抜)、2歳児は2500円(税抜)だ。ただし、保育園や商品内容によって変わることもあり、商品はユニ・チャームが誇るブランド「ムーニー」が提供される。業界初といわれるこの取り組みでは「親の負担軽減」を目的としており、現在、多くの保育園では保護者が紙おむつを準備、持参していることから、その手間を省く狙いだ。と。なるほど。
保育園て保護者がそれぞれ替えのオムツを持ってくんだね。ってことは保育士側もそれぞれのモノを使わないといけないわけだ。これはなかなか面倒だね。そうなるとこのサービスはかなり良いな。この料金はどうなの?安いの?高いの?妥当?まあ僕がユニ・チャーム側の立場なら、ちょっと安めに設定してもいいな。なぜかというと、このサービスはユニ・チャームと保育園が契約するのではなく、ユニ・チャームと(保育園を介して)サービス利用希望者、つまり “親” と契約する形だからだ。できるだけ多くの親と契約したい。なぜ多くの親と契約したいのかと言うと、単純に契約数を増やして売上を得たいだけではない。この場合、親の思考として、「保育園でユニ・チャームのムーニーを使うなら家でもムーニーを使おう」と考えることが予想できる。つまり、“他社オムツからの乗り換え” が期待できる。なので安め(お得)に設定して、このサービスからの直接的な利益というよりは、このサービスを通じての顧客の囲い込みを狙いたい。僕ならこんな考えで戦略を作るね。
これは僕がいつも言う “損して得取れ” ってやつだ。まあ損はしないけど。ビジネスは目先の利益ばかり追いかけると失敗する。先を読み、戦略を立てて、マネタイズはできるだけ後ろに持っていった方が大きく儲けることができる。
