江戸時代のお寿司には、現在のものとは大きく違う点もありました。それが大きさ。一口でぱくっと食べられてしまう今のお寿司と比べると、当時のものは2~3倍も大きかったというのです。そういった刺身の乗ったおにぎりのような形のお寿司は、やはり食べにくかった模様。そこで、半分に切った形で提供されるようになり、これが後に、二個一組で出すお寿司につながっていったそうです。また日本では、二つで一組になっているものは「縁起が良い」とされることも多く、このことも二個一組というお寿司の形式が、普及した一因ではないかと考えられているんだとか。なるほどね。知らかなかった。

今は1貫で出すところも多いけど、2貫ずつは意味があったんだね。まあ由来は置いといて、1貫ずつと2貫ずつだとどちらの方がビジネス的に儲かるかちょっと考えてみる。どちらも1貫の値段は同じとした場合、どちらが儲かるか?さあ、どちらだと思います?1貫ずつ?2貫ずつ?

僕の読みは1貫ずつ。値段も同じで、お腹のキャパも同じならば、断然1貫ずつかなと。理由は2点。1つ目は、種類がたくさん食べられるから、注文するモチベーション(わくわく感)が上がること。2つ目は、お腹がいっぱいになってきた時、「でももうちょっと食べたいな」となった時に2貫ずつだと諦める可能性があるが、1貫なら「食べられそう」という意識が働いて注文する可能性が上がること。以上の2点から、1貫ずつの方が客単価は上がると読める。

2貫ずつの方が1度の注文で倍額取れることになるが、結果的には1貫ずつの方が儲かる。これって他の商売でも同じことが言える。なのでもし今売れていないのであれば、通常の半分の量で、金額も半分にしてあげることで、客単価が上がる可能性があるから試してみては?