こちらのお店、なんと飲み放題が30分290円という破格で楽しめます。しかも生ビールは4種類、ワインは100種類以上という品ぞろえ!お店に入り、さっそく飲み放題をオーダー。グラスを渡してもらえるので入口付近にある樽から好きなものをチョイス。席数は50席と広々。料理は「神戸牛レバーの低温調理」(780円)。とろっとろに煮込まれた「黒毛和牛すじ煮込み」(680円)。「神戸牛トリッパのスパイシートマト煮込み」(780円)など。飲み放題は30分を超えると、1分10円で延長可能なのでご安心を。黒毛和牛を贅沢に楽しめるのに、お値段は居酒屋価格なところがうれしいですね!と。なるほど。ここいいねえ、羨ましい。

飲食店で大事なのは2点。新規を上手く取り込むこと。リピーターを増やすこと。まあこれは飲食店に限らずだけど、特に飲食店は出だしで客が入らなければ大いにつまづく。なので思い切ったことをやってでも新規客は取って行かなきゃいけない。

このお店の飲み放題は多分キャンペーンじゃない。つまり一時的なイベントでなく、常に30分290円のようだ。テーブルチャージも無いっぽい。料理は安くはないが全然高くもない。座席が多く、内装も簡素だから、裏が無く本当にこの激安飲み放題で勝負という感じだね。利益は薄いがそこそこ入れば赤字にはならない計算だろう。客は酒が安いから、料理は思い切って注文できる。なので客単価はそこまで低いって感じにはならない。でも客からすれば、飲み食いした量と支払った金額を考えれば、満足度は高いだろうからリピート率も高くなる。これでこの店の善循環が安定的に作られることになる。そして何より、広告費がタダだ。こうやってニュースになっているし、それを見た僕がまたブログに書いている。インスタにも多く上がるだろう。どこかでケチらなければここは成功していくね。

利益が出ない割引は商売としてNGだ。だがそれが利益が出る可能性を生むのであれば、割引は戦略としてアリだ。“結果的に稼げる” というこの感覚が無いと、商売はうまくいかない。この店のように、思い切りのいい割引が善循環を生み出すというビジョンが見えているか。「なんでウチは儲からないんだ、、」と言っている経営者はこれが無い。でも学んで考えれば誰でもできることでもある。