ATM=現金自動預け払い機の利用の増加などによって、銀行の窓口の利用者が減っていることから、「山口フィナンシャルグループ」は、傘下の銀行の支店を改修し、スペイン料理の飲食店「バル」を併設させた新たな店舗をオープンしました。1階部分の窓口が3分の1に縮小された代わりに、残りのスペースが、地元食材を使ったスペイン料理を提供する飲食店「バル」になっていて、カウンターやテーブルの合わせて27席が設けられています。さらに、行員が会議室として使っていた2階部分は、銀行が顧客に資産運用を紹介するセミナーなどの会場として利用することにしています。グループでは、こうした店舗の改修で集客力の向上につなげたい考えで、傘下の銀行のおよそ280店舗を対象に、飲食店のほか、観光施設や保育施設などの併設を進めることにしています。山口フィナンシャルグループの吉村猛社長は、「改修を通じて、もう一度銀行に足を運んでもらえるようにしたい。地域の活性化や銀行の成長につなげたい」と話していましたと。なるほどね。
まあ使っていないスペースを有効利用するのは良いことだが、バルって笑。
まず言えるのは、そこに人が集まろうが預金や借入が増えるとは限らない。まあゼロではないだろうけど。では、こんな取り組みを280店舗で進めることのどこに意義があるのか?僕はこう考える。まず、銀行にバル経営のノウハウは無い。ということは外部業者が入っているってことだ多分。つまり簡単に言うとこれは、銀行内にテナントを作ったってことだろうね。で、そのテナント業者に店舗造作(改築)費用等の借り入れをこの山口銀行から受けると。なのでまずはテナントに入る業者を先に探したはず。もしかしたら銀行が一部負担するかもだから、「通常より好条件でバルがオープンできます」って謳い文句で。これならテナントに入る側は好条件で店がオープンできて、銀行側は新規借り入れ1件ゲットで、更に地域活性化にも多少繋がると。つまりテナントと銀行と地域のWINWINWINだ。このパターンで280店舗いこうとしてるんじゃないかな。作った店がうまくくいくかどうかは知らないけどね。
というわけで、もしホントにこの仕組みだったとしたら銀行が一番おいしいね。お金を生み出さなかった無駄なスペースが、お金を生み出すスペースに生まれ変わったということだ。
