カレーチェーン最大手「カレーハウスCoCo壱番屋」(ココイチ)が、インド進出を決めた。運営会社の壱番屋(愛知県一宮市)が2019年7月8日、発表した。「『逆輸入』として受け入れてもらえるよう、準備を進めています」と意気込む。「現地の方に受け入れてもらえるかは計り知れない部分はあり、大きな挑戦になります。カレーそのものはインド、イギリス、日本と入ってきているので『逆輸入』として受け入れてもらえるよう、準備を進めています」フランチャイズを含め、5年で10店舗、10年で30店舗を目指すと。なるほどね。
いつだかのブログで、いきなりステーキがアメリカ進出して失敗したその要因を話した。いきなりステーキの敗因は、本場でも高価なステーキを安価で売れば当たるという思惑とは裏腹に、アメリカ人にとっては “ステーキ店に行く” という一つのイベントになっているその感覚を理解できていなかったこと。アメリカ人は単純に、「安くステーキを食べたい」と思っているわけではなかったってとこだった。
で、今回のココイチのインド進出、本場に乗り込むという点では似ているが、いきなりステーキとは違った結果になると僕は読んでいる。理由は、“カレー違い”。インドではカレーと言うと、肉や野菜をスパイスで炒め煮たものを総称したものを言う。インドカレー屋に行くと、明らかにココイチのカレーとは別モノなのがわかるよね。つまりインド人からすれば、「カレー」と言う名の、名前は同じだが全く別の日本の食べ物が進出してきたことになる。
成功のポイントは価格だろうね。まあその辺はマーケティングしてるだろうから、特別高くなったりはしないだろうけど。アメリカのラーメンは日本にいる日本人からしたら全体的に高い値付けだ。ちょっと高価なゴハンというポジションを確立しているね。インドのココイチはどうするのだろうか。マクドナルドでランチを食べるくらいの価格でいけるならうまくいくだろうね。
