トレーナーがマンツーマンで指導し、「短期間で効果が出る」とうたう「パーソナルジム(プライベートジム)」も増えているが、こうしたスポーツジムで、解約などをめぐるトラブルが急増している。背景には急速な拡大に伴うトレーナーの「質」や強引な勧誘などの問題があり、注意が必要だ。スポーツジムをめぐる相談件数は平成30年度は前年度比234件増の3789件で、21年度(2371件)に比べて約1・6倍増加。背景には、東京五輪・パラリンピックを前に盛り上がる健康志向がある。経済産業省の調査では、フィットネスクラブ全体の30年度売上高の合計は1・1%増の3375億円と、3年連続で増加した。フィットネス大国の米国ではパーソナルトレーナーとして活動するには協会が認定する資格が必要だが、日本では無資格でも可能。このため、質の悪いトレーナーや、強引な勧誘をする悪質店も増えているのが現状という。なるほどね。

確かにパーソナルのジムは多い。マンションの一室で、ある程度の器具があればできる。上記の通り資格も要らない。つまり開業は比較的簡単な事業と言える。難しいのは集客だ。これは苦労するだろう。なので一度捕まえた客は逃したくないし、できるだけお金を取りたいと思うからこういったトラブルが増えるわけだ。なんともセコい。恥ずかしくないのか。

 

パーソナルトレーナーとして独立起業したら、もう事業家であり経営者だ。でもこういったトラブルを起こす輩は、多分経営ノウハウを教わったことがないのだろう。どこかのスポーツジムに所属して一トレーナーとして働いていた時とは大きく違うことを、誰にも教わっていないし、それを知ることが重要だとも思っていなかったのだろう。もう職人でいてはいけない。経営者だ。今まではトレーナー技術・知識のことに100%費やしていれば良かったのだろけど、経営者となったのならもうそれではダメだ。トレーナー技術・知識100%に加え、新規客獲得100%、顧客満足(リピート)100%、収支計算100%、社会貢献1000%の合計1400%でやって初めて事業として成り立つんだ。“社会貢献” というのは別に慈善事業しろってことじゃない。社会の役に立つから人から求められ、残っていける。そうでなければ自然淘汰されていくってこと。

こういうところが欠如してるからこんな問題が起こるんだ。とにかく圧倒的に自覚と勉強が足りないな。逆を言えば、自覚を持ち、しっかりと経営を学習すれば抜き出ることができるマーケットだってことでもある。